【ミステリー】質問の答え

もえこ

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おじ

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周りの人には面倒くさいので、遠い親戚のおじさんと暮らしていると説明しているが、本当は血のつながらない赤の他人。年齢が20も上の完全なる赤の他人、しかも男性と10年以上も暮らしているといえば驚かれるどころか…引かれるかもしれない…。

「今日は仕事が休みだからね…ちょっと頑張ってみた。さあ、食べようか…」

そう言って、ニッコリ微笑むおじさんの顔が、眩しい…。
おじさんと言っても、おじさんは所謂おじさんでは、ない。
おじさんの顔はやけに整っている…端的に言えば、美形だ…。
今風で言えば、きっと、「イケおじ」という表現になるに違いない。

笑うと目じりに、少しだけ皺がよる…。
でも、お肌はつるつるしていて…どんな秘密のスキンケアをしているのか気になるほどだ…。

おじさんを見ると、最近なんだか、心の奥がぞわぞわしてくるような感覚を覚える…。

いやいや、おじさんはおじさんでしかない…
おじさんには秘密にしているが最近、やっと私にも彼氏ができた。

おじさんはあくまで、私にとっては大切な家族だ…

「はい…いただきます。」

私は笑って、フォークを手にした。


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