【BL・R18】相談したいことがあります…って、これ…なにか違いますよね？

はじまり

面会

某喫茶店の奥にある個室。

「初めまして、担当の岡部と申します。」
スーツ姿の男性に、名刺を渡される。

「あ…はい、あの、川崎直哉です…　あの、今日はよろしくお願いします。」
俺は立ち上がり、お辞儀をしてその名刺を受け取る。

「初めに、もう一度お伝えしておきますね。こちらは、完全個室・防音になっております。
また、今から聞かせていただく相談内容は全て秘密厳守、個人情報は確実に保護されますので、その点はご安心ください。人に話すのが恥ずかしいなど色々思い悩まれずに、できるだけオープンにお悩みをお話頂けると助かります。その方が一番適した人材を川崎様に派遣できるかと思いますので、なにとぞ、よろしくお願いします。」

丁寧な説明…長すぎるくらいの前置き。
きちんとした身なりでの接客。
真面目そうな、ソツがなさそうな眼鏡の男。

どうやらここなら、安心して悩みを相談して良さそうだ。
俺は最初からそんな印象を持った。

「お時間はたっぷりあります。では、川崎様のお悩みを率直にお話しください。」
担当者の真剣な目…その眼に、優しさのようなものを垣間見た。

「は…はい、わかりました…あの、その…詳しい話をしますと…　」

こうやって、俺はその担当の岡部という男に、
これまでのいきさつ、というか俺の人生そのもの…悩み…

性生活の悩みも全て打ち明けた。

そしてこの結果が、これだ…　　なんで…　？…　　
なんで今、俺は男に…押し倒されている…そしてなぜ、こんな目に…　？