479 / 538
~答え~
告白
しおりを挟む
杉崎さんは私の方を見ずに、語り始めた。
「実はね…最初に出張の話があった時…君はメンバーじゃなくて…」
「え…?」 知らなかった…
「水無月さんがたまたま不在にしてる日に、最初は、石田さんと俺に主任から出張の打診があって…でも、石田さんが場所が嫌だったのか、イマイチ乗り気じゃなくてね…」
「はい…」
「それでね、俺が…君を、推薦したんだ…」
「… … …」 そうだったんだ…
「君はまだ入社して一年経たないから、主任は最初難色を示してたけど…俺がね、君を敢えて推薦したんだ…出張はいずれ行くことになるし、勉強になるんじゃないかって言って…」
「… … …」 知らなかった…
「俺はね、君と前にああなったあの夜からずっと…君を完全に意識してしまってた。
今回はつい、下心で…君と少しの時間でも一緒に過ごしたいと思ってしまった…つまり完全に、仕事に私情を挟んだってこと…飛行機が苦手だとか…緊張も沢山、させちゃって、ごめん…」
「… … …」
私と同じだ… そう、思った…
「そもそもまだ俺…きちんとしてないし、ね…」
意味はわかる…
きちんとしてない… 私も、同じだ…
「ごめん…さっきもその…キス、激しくしちゃって…どうかしてた…限界とか、口走っちゃったけど…あの俺、もう…大丈夫だから…十分、今ので充電できた…今日はもう…これ以上、はね… 」
これ以上は、今は、止めよう…
やめておこう…
杉崎さんが言わんとしていることはすぐにわかった。
杉崎さんも同じなのだ…
理性と欲望のはざまにいる…
ギリギリのところで、自身の気持ちを抑え込んでいる… 私と、同じだ…
人を、堂々と裏切ることに、慣れていないのだ…
「実はね…最初に出張の話があった時…君はメンバーじゃなくて…」
「え…?」 知らなかった…
「水無月さんがたまたま不在にしてる日に、最初は、石田さんと俺に主任から出張の打診があって…でも、石田さんが場所が嫌だったのか、イマイチ乗り気じゃなくてね…」
「はい…」
「それでね、俺が…君を、推薦したんだ…」
「… … …」 そうだったんだ…
「君はまだ入社して一年経たないから、主任は最初難色を示してたけど…俺がね、君を敢えて推薦したんだ…出張はいずれ行くことになるし、勉強になるんじゃないかって言って…」
「… … …」 知らなかった…
「俺はね、君と前にああなったあの夜からずっと…君を完全に意識してしまってた。
今回はつい、下心で…君と少しの時間でも一緒に過ごしたいと思ってしまった…つまり完全に、仕事に私情を挟んだってこと…飛行機が苦手だとか…緊張も沢山、させちゃって、ごめん…」
「… … …」
私と同じだ… そう、思った…
「そもそもまだ俺…きちんとしてないし、ね…」
意味はわかる…
きちんとしてない… 私も、同じだ…
「ごめん…さっきもその…キス、激しくしちゃって…どうかしてた…限界とか、口走っちゃったけど…あの俺、もう…大丈夫だから…十分、今ので充電できた…今日はもう…これ以上、はね… 」
これ以上は、今は、止めよう…
やめておこう…
杉崎さんが言わんとしていることはすぐにわかった。
杉崎さんも同じなのだ…
理性と欲望のはざまにいる…
ギリギリのところで、自身の気持ちを抑え込んでいる… 私と、同じだ…
人を、堂々と裏切ることに、慣れていないのだ…
0
恋愛小説大賞に応募中です。応援ポチいただけるとモチベ向上し、更新も増えます(多分…^^)
お気に入りに追加
228
あなたにおすすめの小説
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。


包んで、重ねて ~歳の差夫婦の極甘新婚生活~
吉沢 月見
恋愛
ひたすら妻を溺愛する夫は50歳の仕事人間の服飾デザイナー、新妻は23歳元モデル。
結婚をして、毎日一緒にいるから、君を愛して君に愛されることが本当に嬉しい。
何もできない妻に料理を教え、君からは愛を教わる。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる