【完結 R18】ほかに相手がいるのに

～智花～

賛美

「あっ…んっ…　や、　ああ…」
駄目だ…焦らすかのような、この触りかた…
どうしたって、感じてしまう…

「は…　すげ…前から思ってたんですけど…　」
話しながらも、彼の指の動きは止まらない…
やがて、両手で…大きな手のひらで両方の胸を何度も、揉みしだき始める…

「あっ…は…　んっ…　な、にっ…　んっ…　」
駄目…ああ…   

「すごく、大きいですよね…林さんのおっぱい…この柔らかい感触、めっちゃ、気持ちいー…」
三橋君が笑いながら、手を巧みに動かしながら…私を見下ろす…

その手は何度も私の胸を揉みながらいやらしく膨らみの上を、行き来する…　
次第に、息が上がり始める…　

「あっ…　んんっ…　…　」

おっぱい…だなんて…　
言い方も、わざとなのか…あまりに卑猥すぎる…
修哉さんが一度も口にしたことのないようなワードが突如彼の口から飛び出し、私は動揺する…

「んっ…　は、馬鹿っ…　あ、んっ…　いやぁ…　んっ…」

「…は、あ…林さんは…どういうのが好み…？てか、もう脱がせますね…全部見たい」

「あ　…　ん  」
もはや、抵抗なんてできるはずもない…
休みなく続く胸への愛撫も…気持ちがいいのだ…　

彼の、欲情した熱い視線も…筋肉質で男らしい身体つきも…彼の全てが…私を魅了する…

駄目だ…もう、無理だ…　　
もう、隠せない…私もしたい…

彼としてみたいと…彼が欲しいと…受け入れたいと…私の身体が…静かに、告げている…

私は彼が服を脱がせるのを加勢するかのように…背中や腕を浮かせ…
遂に彼の視線の先に…私の上半身が露わになる…

彼は、じっと私の裸を…
胸の方を見つめて…ふうと、ゆっくり息を吐く…　

「やっぱ、すげえ…綺麗っすね…形も…や、マジで…　」

「やだ…　…　」
修哉さんにも最初の頃は、言われた…かもしれない…でも、今は皆無な、賛美の言葉…

私は途端に恥ずかしくなり、顔を背ける…　

「… 舐めて、いい…　？」
彼が私の返事を待つまでもなく、顔を近づけてくる…

一つ一つ、聞かないで…　
もう、好きにして…いいよ… 早く、抱いて…

罪悪感なんて、ない…
いつしかそんな淫らな気持ちが…女の欲望が…

　　　　私の心を支配し始めていた…