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~智花~
光
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「はい、どうぞ…スリッパ… 」
「お邪魔しまーーっす…」
三橋くんが靴を脱いで、いそいそとスリッパを履く。
嬉しそうな笑顔が、明るい光…太陽のようだ…
ツンとした見た目の割に、笑うとくしゃりと目尻に皺ができ、一気に可愛らしい顔になる。
私は一人っこだが…もし仮に弟がいたら、こんな感じなのかなと、頭の隅で考えてしまう自分がいる。
「三橋君、どうしてそんなにテンション高いの…そんな、喜ばなくても…すぐにお湯沸かすから、そのソファで座って待ってて、すぐに… っ… … !?」
三橋くんが、また、だ…
立ったまま、いきなり正面から…私の腕をぐっと、掴む…。
「な、…何っ… さっきからもう…びっくりするから…いきなりっ…触んないで…よ… 」
「… … … … 」
私の腕を掴んだまま、無言で見つめてくる三橋くんの視線が、不思議な色を帯びているような気がして、ドキリとする…
「みつ…はし、君…… ?」
「林さん…って…彼氏とどうなんですか…?」
唐突に聞かれる… いきなり、何…
「どうって… … 」
「遠距離って言ってましたけど…順調なんですかって、話です…」
「そ…れは、もちろん、順調よ…大体遠距離なんて関係ないし…私は修哉さんが好きだから全然っ…」
「全然…??」
「その…全然… じゅ…順調よって、話よ…」
嘘だ… 本当は、順調とは言えない…
表面的には、なんでもない…
なんの問題もない。
別に、お互いに別れ話をしたわけでもないし、私は修哉さんを、ずっと好きなままだ…
今だって、好きで仕方ない…
だけど最近、やっぱり何かが引っかかる…
私は好きでも、修哉さんは… 私を好き…?
今でも…もしかして…
私に二度も告白されたから、付き合っているだけ…?
思えば…修哉さんの方から…
好きだなんて言われたことがない…気がする…
キスした時も…体を重ねている時、ですら…
そういえば、 確かに…
ただの一度も…ないのかもしれない…
私の表情を読み取るかのように、三橋君が私を見下ろす…ニヤリと片頬を上げて…さっきの太陽のような笑顔とは、明らかに違う顔…
なんとなく、危険な顔だ…
私は反射的に、
捕まれた腕を振り解いた。
「お邪魔しまーーっす…」
三橋くんが靴を脱いで、いそいそとスリッパを履く。
嬉しそうな笑顔が、明るい光…太陽のようだ…
ツンとした見た目の割に、笑うとくしゃりと目尻に皺ができ、一気に可愛らしい顔になる。
私は一人っこだが…もし仮に弟がいたら、こんな感じなのかなと、頭の隅で考えてしまう自分がいる。
「三橋君、どうしてそんなにテンション高いの…そんな、喜ばなくても…すぐにお湯沸かすから、そのソファで座って待ってて、すぐに… っ… … !?」
三橋くんが、また、だ…
立ったまま、いきなり正面から…私の腕をぐっと、掴む…。
「な、…何っ… さっきからもう…びっくりするから…いきなりっ…触んないで…よ… 」
「… … … … 」
私の腕を掴んだまま、無言で見つめてくる三橋くんの視線が、不思議な色を帯びているような気がして、ドキリとする…
「みつ…はし、君…… ?」
「林さん…って…彼氏とどうなんですか…?」
唐突に聞かれる… いきなり、何…
「どうって… … 」
「遠距離って言ってましたけど…順調なんですかって、話です…」
「そ…れは、もちろん、順調よ…大体遠距離なんて関係ないし…私は修哉さんが好きだから全然っ…」
「全然…??」
「その…全然… じゅ…順調よって、話よ…」
嘘だ… 本当は、順調とは言えない…
表面的には、なんでもない…
なんの問題もない。
別に、お互いに別れ話をしたわけでもないし、私は修哉さんを、ずっと好きなままだ…
今だって、好きで仕方ない…
だけど最近、やっぱり何かが引っかかる…
私は好きでも、修哉さんは… 私を好き…?
今でも…もしかして…
私に二度も告白されたから、付き合っているだけ…?
思えば…修哉さんの方から…
好きだなんて言われたことがない…気がする…
キスした時も…体を重ねている時、ですら…
そういえば、 確かに…
ただの一度も…ないのかもしれない…
私の表情を読み取るかのように、三橋君が私を見下ろす…ニヤリと片頬を上げて…さっきの太陽のような笑顔とは、明らかに違う顔…
なんとなく、危険な顔だ…
私は反射的に、
捕まれた腕を振り解いた。
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