【完結 R18】ほかに相手がいるのに

～杉崎～

ささやき

「とにかく、もう…修哉くんと私は他人じゃないよ…　濃厚なキスもしたし…フェラもね…ふふ…」

「…　…　…先生が…　勝手に…した…こと、　…じゃないか…　」

「あ！！やっと、喋ってくれた…　ちなみに、勝手にじゃないよ…修哉くんはもう、立派な男でしょう…？腕力だって私よりは、ある…だから、抵抗出来たはずだよ…　今だって、本当に力を出したら…私を殴ってでも逃げられるんじゃない…？ふふ…」

「　…つっ…　」

沙織はわかっているんだ…　俺の性分を…俺が、　沙織を殴ってまでは抵抗、出来ないことも…

「…だからね…　もういいじゃん…　もう、2人で抱き合って、仲良くなろうよ…　ね…？」

沙織がおもむろに立ち上がり、ゆっくりとした手つきで、スカートとショーツをパサリと脱ぎ捨てる…。
全裸で仁王立ち…恥ずかしげもなく、俺を見下ろす沙織…　

「…　…　…」沙織の白い肌…茂みが目に映り、心臓の音がバクバクとなり始める…。

「…見て…　大丈夫だよ…誰にも言わない…　言えるはずないもんね…これは、私たちだけの秘密…」

「…　待っ…　んんっ…！　んーー　んっ…くっ…」

裸で俺に…馬乗りになった沙織に、再び唇を塞がれ、そこを片手でしごかれる…　

さっき吐き出してしまい、くったりとなっていた俺のそこが…
沙織に与えられる上下の淫靡な刺激に…　徐々に、熱を帯び始め…立ち上がってくる…
「あ…やっぱり若いね…修哉くん…　もう、　堅くなってきてる…ふふ…楽しみ、だなぁ…」

「うっ…　ん、っくっ…」呻きながら…俺は自分自身に失望する…。

なんで…こんな状況なのに…　…　俺は…欲情、しているんだろう…


最悪…　　　男なんて…　　俺は…　　　　

　　　　　　　本当に、最悪だ…


「そろそろ…　だね…　も、入れちゃうね…　修哉くん…　好き…だよ…」

甘い…沙織の悪魔の囁き…が、俺の耳に、そっと聞こえた…。
ピリ…と、袋を破る音…　

こんなもの…いつも持ち歩いているのか…？

沙織が俺のソレに…手慣れた手つきで避妊具を被せていく…

俺は、沙織の用意周到さに…おののき…　絶望を感じながら、


　　　もはやすべてを諦め、眼を閉じた…。