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~杉崎~
出発の日
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「お邪魔します。」
その日の午後、いつもの時間に沙織が我が家にやって来た。
「橋本先生、今日もよろしくお願いしますね。最近修哉の成績が少しずつ良くなってきたものだから、主人も喜んでいます、いつもありがとう」
母親が、玄関先で沙織にスリッパを差し出しながら挨拶をする。
「あ、いえ~~もともと修哉君の頭が良いから私なんて全然…!あまり教えることがないくらいで…でも、嬉しいです、ありがとうございます~」沙織は笑顔で答える。
明るくて愛嬌のある沙織は、母親にも里奈にも、既に気に入られている存在だった。
「あ!沙織さん!!こんにちは!今日もお兄ちゃんのこと、よろしくお願いします~さぼってたら遠慮なく、叱ってくださいね!」
旅行バッグを抱えて2階から降りてくる里奈…。
そろそろ出発の時間か…。時計を見ると確かに電車の時間が迫っていた。
「…里奈、お前さ何言ってんの…?俺、ちゃんと勉強してるけど…」
里奈は俺の声が聞こえないかのように、沙織の前で笑顔を振りまく。
「里奈ちゃん!久しぶりね!!学校はどう?例の好きな男の子とは、あれから進展あった??」
「あ!!沙織さん!ダメですその話…!!家族には…言ってないので!」
こんな男勝りな里奈にも好きな男がいるのか…全然知らなかった…
軽く驚く。
「あっ…!!そうだった、ごめんごめん!!… あれ、お二人はお出かけ…ですか??」
「そうなのよ~実はくじが当選しちゃって…今から女子旅に里奈と二人で行くの…私はもう、女子って年齢じゃないけどね…ふふふ。」
母親はいつになくご機嫌だ…
久しぶりの旅行で、しかも気難しい父親が一緒じゃないこともあってか、浮かれているようだ。
その日の午後、いつもの時間に沙織が我が家にやって来た。
「橋本先生、今日もよろしくお願いしますね。最近修哉の成績が少しずつ良くなってきたものだから、主人も喜んでいます、いつもありがとう」
母親が、玄関先で沙織にスリッパを差し出しながら挨拶をする。
「あ、いえ~~もともと修哉君の頭が良いから私なんて全然…!あまり教えることがないくらいで…でも、嬉しいです、ありがとうございます~」沙織は笑顔で答える。
明るくて愛嬌のある沙織は、母親にも里奈にも、既に気に入られている存在だった。
「あ!沙織さん!!こんにちは!今日もお兄ちゃんのこと、よろしくお願いします~さぼってたら遠慮なく、叱ってくださいね!」
旅行バッグを抱えて2階から降りてくる里奈…。
そろそろ出発の時間か…。時計を見ると確かに電車の時間が迫っていた。
「…里奈、お前さ何言ってんの…?俺、ちゃんと勉強してるけど…」
里奈は俺の声が聞こえないかのように、沙織の前で笑顔を振りまく。
「里奈ちゃん!久しぶりね!!学校はどう?例の好きな男の子とは、あれから進展あった??」
「あ!!沙織さん!ダメですその話…!!家族には…言ってないので!」
こんな男勝りな里奈にも好きな男がいるのか…全然知らなかった…
軽く驚く。
「あっ…!!そうだった、ごめんごめん!!… あれ、お二人はお出かけ…ですか??」
「そうなのよ~実はくじが当選しちゃって…今から女子旅に里奈と二人で行くの…私はもう、女子って年齢じゃないけどね…ふふふ。」
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