【完結 R18】ほかに相手がいるのに

もえこ

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〜二人〜

覚悟

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「…つっ… わかった… じゃあ…もう…」

杉崎さんが完全に起き上がり… 自分の着ている服を次々に脱ぎ捨てていく…。

シュルッと…ネクタイを取り去る姿が、やけに…色気を帯びていて…

どんどんと露わになっていく男性にしてはとても白くて綺麗な肌と…
鎖骨… 腕の筋肉…広い肩幅…適度に引き締まったウエスト…うっすらと割れた腹筋…

その下の…
張りつめて…布を押し上げているそこが…不意に目の端に映り、咄嗟に目を逸らす私…。

杉崎さんも…私を見て…私相手に…興奮してくれている… その事実に…  胸が…熱くなる…。


でも私は…ひょっとしたら…自分でも気付かないうちに…目をお皿のようにして…見ていたのかもしれない…。

「…水無月さん…そんなに…ジーっと…見られるとさ…
さすがに男の俺でも…少し恥ずかしい…な… 」

最後の一枚を取り去り…シーツを引っ張って自分の身体を背中から隠すようにしながら再び、私の上に跨る杉崎さん…。

「あ…ご…ごめんなさい、…つい…」

「…なんてね…嘘だよ… 今まで俺ばっかり…水無月さんの身体…見てたから…そんなこと言えないよね…好きなだけ見ていいよ…俺の身体なんかで良ければ…」

杉崎さんが笑って私に覆いかぶさるようにしながら…私のおでこに、ちゅっとキスをする…。

ああ… 
なんだか…幸せ過ぎて… おかしくなりそうだ…。

不意に、杉崎さんの手が…私の手首をつかんで… 自身のそこに…向かうように動く…。

その…杉崎さんの…男の…熱い楔に…なんとなく…握るように促された瞬間、ビクンと震える私の身体…。

杉崎さんのそれは…すごく…堅くて太くて…反っていた…今も、ドクドクと血管が脈打っていて…お腹につくほどに屹立していて…とても男らしい…でも、…同時に、怖い…   


… 拓海とは、全然…違う形… 
拓海よりも…きっと…



       私はハッとする…。


最低…

   最悪だ… 

いまだに …別れを告げられていない拓海と…
杉崎さんの… …を…、比べるなんて…。

一瞬ではあるが、最低だ…
杉崎さんに対しても…拓海に対しても…最悪なことをしてしまった…。


私は自己嫌悪に陥りつつ…ふるふると頭を振る…。

「…どうしたの…? 水無月さん…?」
優しい杉崎さん…純粋な眼差しで私に問いかけてくる…。

「いえ…何も…少し、びっくりして…」

これは事実だった… 
杉崎さんのそれは逞しくて…存在感があって…少し怖い… …もしかしたら少し…痛いかもしれない…

「…そっか… でも…人と、比べちゃだめだよ…」
杉崎さんに、真っ直ぐ見下ろされ…射抜くように見つめられる…。

杉崎さんの発したその発言に…ドキリとする…
もしかして今、表情から心を読まれた…?
    咄嗟に、そう…思った…。

「そ…んなこと、しません…ただ…堅くて…ちょっと驚いてしまって…」
それを握る力に…無意識に力がこもり、圧力をかけてしまう…。やっぱり、堅くて…  熱い… ああ…  

触れていると私の身体の内部が…奥深くがジワリと…反応して濡れてくる… そんな気がした…。

「…は…ぁ…堅いか…全く…君は…」

杉崎さんが困ったように優しく微笑んで、私にゆっくりと覆いかぶさる。

「もう、逃がさないから…覚悟して…」

杉崎さんはそう…耳元で囁いて、

      私に再び…キスをした。











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