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〜2人の距離〜
何もしない
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「… …す…杉崎…さ、ん…?」
突如、抱きしめられたことに…驚きを隠せない…。
杉崎さんの身体からは、ふわりと…柔軟剤の香りのような、とても心地良い匂いがした。
抱き締められて…お酒も入っているせいか、なんだか徐々に、頭がぼうっとしてくる…このまま身を委ねていたい…そんな気持ちになってくる…。
私はしばらく言葉を発することもなく…杉崎さんにされるがままになっていた…。
杉崎さんの広い肩…その上に続く、男らしい色気が漂う首筋…思わずそこに、キスをしたくなる私がいた…でも…駄目だ…
我慢、我慢だ…
女の方からそんなことをするのは良くない…
杉崎さんにはしたない女だと、思われてしまう…。
「… … …」
杉崎さんはまだ、無言のままだ…。
しばらくそうしていた…。
沈黙が長くなる…。
「あ…あの…」
言いながら身じろぐようにして動いた際に、どきりとした…
私のお腹あたりに…触れている杉崎さんの腰のあたりが… 気のせいか…
やっと、杉崎さんが私を抱き締めたまま、上を見上げて言葉を発する。
「ごめん…いきなり…君の無防備な後ろ姿を見たら、つい…」
「…俺って…マジで駄目な奴だな…さっき、何もしないって、君に…言ったばかりなのに…こんなんじゃ…全く信用されないよね…はあ…自己嫌悪…」
自分の行動を反省したのか、がっくりと項垂れてため息をつく杉崎さん…
でも、私をぎゅうっと…抱き締めたままだ…。
なんだか、がっくりと肩を落とした姿が、まるで反省した…大型犬のようで可愛い…思わず、笑ってしまいそうになる…。
抱き締められたままの体勢で杉崎さんを見上げて口を開く。
「…杉崎さん…そこまでしょげないでください…私は大丈夫ですよ…ふふ…」
なんだか本当に、笑ってしまう…。
「私がまさか、何もしないって言ったのに~~!なんて言って…ガミガミ怒ると思ってるんですか…?そんなこと、言いません…今だって…」
言葉を切って、杉崎さんを見上げる…相変わらず背が高い…、そんなことを考えながら言葉を続ける。
「…こうされていて、私は心地良いです…杉崎さん、いい匂いだし…なんだか、すごく落ち着くんです…ずっと…こうしていて欲しい…位に…」
これは、紛れもない、私の本音だった…。
抱き締められて、幸せを感じた…。
守られている気がした。
そう告げた途端、杉崎さんの表情が固まる…
「んっ…くるし…杉崎さ…ん」
そのままさらにいっそう、強く抱き締められ…苦しさに少しだけ体勢を変えるように身をよじろうとした瞬間、驚くほどに荒々しく…杉崎さんに強引に顎をつかまれ、…瞬く間に、唇を塞がれる…。
「んっ…!」
一瞬で頭が真っ白になる…。
「ん…んンっ…待って…杉…崎…さっ… ん!…んンっ…」熱を帯びた舌が、口内に侵入してくる…
ああ… だめだ…
私はゆっくりと、目を閉じた…
突如、抱きしめられたことに…驚きを隠せない…。
杉崎さんの身体からは、ふわりと…柔軟剤の香りのような、とても心地良い匂いがした。
抱き締められて…お酒も入っているせいか、なんだか徐々に、頭がぼうっとしてくる…このまま身を委ねていたい…そんな気持ちになってくる…。
私はしばらく言葉を発することもなく…杉崎さんにされるがままになっていた…。
杉崎さんの広い肩…その上に続く、男らしい色気が漂う首筋…思わずそこに、キスをしたくなる私がいた…でも…駄目だ…
我慢、我慢だ…
女の方からそんなことをするのは良くない…
杉崎さんにはしたない女だと、思われてしまう…。
「… … …」
杉崎さんはまだ、無言のままだ…。
しばらくそうしていた…。
沈黙が長くなる…。
「あ…あの…」
言いながら身じろぐようにして動いた際に、どきりとした…
私のお腹あたりに…触れている杉崎さんの腰のあたりが… 気のせいか…
やっと、杉崎さんが私を抱き締めたまま、上を見上げて言葉を発する。
「ごめん…いきなり…君の無防備な後ろ姿を見たら、つい…」
「…俺って…マジで駄目な奴だな…さっき、何もしないって、君に…言ったばかりなのに…こんなんじゃ…全く信用されないよね…はあ…自己嫌悪…」
自分の行動を反省したのか、がっくりと項垂れてため息をつく杉崎さん…
でも、私をぎゅうっと…抱き締めたままだ…。
なんだか、がっくりと肩を落とした姿が、まるで反省した…大型犬のようで可愛い…思わず、笑ってしまいそうになる…。
抱き締められたままの体勢で杉崎さんを見上げて口を開く。
「…杉崎さん…そこまでしょげないでください…私は大丈夫ですよ…ふふ…」
なんだか本当に、笑ってしまう…。
「私がまさか、何もしないって言ったのに~~!なんて言って…ガミガミ怒ると思ってるんですか…?そんなこと、言いません…今だって…」
言葉を切って、杉崎さんを見上げる…相変わらず背が高い…、そんなことを考えながら言葉を続ける。
「…こうされていて、私は心地良いです…杉崎さん、いい匂いだし…なんだか、すごく落ち着くんです…ずっと…こうしていて欲しい…位に…」
これは、紛れもない、私の本音だった…。
抱き締められて、幸せを感じた…。
守られている気がした。
そう告げた途端、杉崎さんの表情が固まる…
「んっ…くるし…杉崎さ…ん」
そのままさらにいっそう、強く抱き締められ…苦しさに少しだけ体勢を変えるように身をよじろうとした瞬間、驚くほどに荒々しく…杉崎さんに強引に顎をつかまれ、…瞬く間に、唇を塞がれる…。
「んっ…!」
一瞬で頭が真っ白になる…。
「ん…んンっ…待って…杉…崎…さっ… ん!…んンっ…」熱を帯びた舌が、口内に侵入してくる…
ああ… だめだ…
私はゆっくりと、目を閉じた…
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