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~現実~
杉崎さんから
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ドキドキしながらもラインを開く。
『こんばんは。水無月さん。職場ですぐには言いにくかったからラインでごめん。もう直球で聞くけど、今日主任に貰ったチケット、あのペア招待券ってやつ。あれ、良かったら…だけど、一緒に行けないかな?』
いったん、そこで文章が切れている。
今、続きの文章を入力しているところなのかもしれない…
私は高揚しそうになる気持ちを、なんとか抑える。
夜景と食事…船上…
非日常が楽しめる、クルーズディナー …
兼ねてより機会があれば…
もともと行ってみたかったものだ…
正直に言うと、物凄く行きたい…
しかも、幹事のお礼にと、主任が杉崎さんと私にくれたもの…たとえ2人で行ったとしても、そこまでの違和感はないはずだ…。
まだ、拓海とのことがあり、杉崎さんにだって林さんがいる。
2人で行く理由を出来るだけ正当化したい…
ズルい私は、そんな風に…言い訳を用意したかったのかもしれない。
考えていると、続きのラインがきた。
『幹事のお礼にと貰ったものだし、水無月さんさえ良ければ、2人で行ってもいいかなって思ってさ…ズルいかな…俺…』
私と同様の思考回路だ…
杉崎さんも私も、同じ事を考えている。
『その時、また話がしたいし…良かったら、今週末土日か、来週末の土日、あ…彼氏がくるとか…週末が無理なら、金曜の夜とかね。』
今週末は、だめだ…拓海がくる。
その時に、拓海にきちんと説明しよう。
もう、私の気持ちを…話さないわけにはいかない。
『お誘い、ありがとうございます。今週末は予定がありますのですみません。来週土曜であれば、大丈夫だと思います。私も実は、少し行きたいと思っていたので嬉しいです。よろしくお願いします。』
『良かった。じゃあ、来週土曜にしとこう、とりあえず。
また何か大事な予定が入ったら教えてね。
これ、11月末まで期限があるようだから。
俺も、楽しみにしてます。じゃあ、また明日ね。おやすみ。』
おやすみなさい、とだけ打ち込んでスマホを置く。
大事な予定…
今の私にとって、杉崎さんとの約束が一番の楽しみで…大事な約束なのだ…。だから、他の予定でキャンセルなんて、多分ありえない…。
私はベッドにごろんと寝転んだ。
拓海は私の話を聞いて…
どんな反応をするだろう…
学生時代からこんなに長く付き合ってきて…
私は本当に初めて、こんな話をしようとしている…
そもそも、拓海が普通に話を聞いてくれるのかすら、わからない…
でも、とにかく、正直に話そう…
それだけは心に決めて、ゆっくりと目を閉じた。
『こんばんは。水無月さん。職場ですぐには言いにくかったからラインでごめん。もう直球で聞くけど、今日主任に貰ったチケット、あのペア招待券ってやつ。あれ、良かったら…だけど、一緒に行けないかな?』
いったん、そこで文章が切れている。
今、続きの文章を入力しているところなのかもしれない…
私は高揚しそうになる気持ちを、なんとか抑える。
夜景と食事…船上…
非日常が楽しめる、クルーズディナー …
兼ねてより機会があれば…
もともと行ってみたかったものだ…
正直に言うと、物凄く行きたい…
しかも、幹事のお礼にと、主任が杉崎さんと私にくれたもの…たとえ2人で行ったとしても、そこまでの違和感はないはずだ…。
まだ、拓海とのことがあり、杉崎さんにだって林さんがいる。
2人で行く理由を出来るだけ正当化したい…
ズルい私は、そんな風に…言い訳を用意したかったのかもしれない。
考えていると、続きのラインがきた。
『幹事のお礼にと貰ったものだし、水無月さんさえ良ければ、2人で行ってもいいかなって思ってさ…ズルいかな…俺…』
私と同様の思考回路だ…
杉崎さんも私も、同じ事を考えている。
『その時、また話がしたいし…良かったら、今週末土日か、来週末の土日、あ…彼氏がくるとか…週末が無理なら、金曜の夜とかね。』
今週末は、だめだ…拓海がくる。
その時に、拓海にきちんと説明しよう。
もう、私の気持ちを…話さないわけにはいかない。
『お誘い、ありがとうございます。今週末は予定がありますのですみません。来週土曜であれば、大丈夫だと思います。私も実は、少し行きたいと思っていたので嬉しいです。よろしくお願いします。』
『良かった。じゃあ、来週土曜にしとこう、とりあえず。
また何か大事な予定が入ったら教えてね。
これ、11月末まで期限があるようだから。
俺も、楽しみにしてます。じゃあ、また明日ね。おやすみ。』
おやすみなさい、とだけ打ち込んでスマホを置く。
大事な予定…
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