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~現実~
翌朝
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「おはようございます。」
「おはよう、昨日は眠れましたか?」
朝食会場で、社員同士の挨拶が飛び交う。
昨夜は部屋に戻って以降、杉崎さんからの連絡はなかった。
できればあまり顔を合わせたくない一心で、一番端の目立たない席に座って静かに朝食を摂っていた私。
間もなくして、朝食会場の入り口に杉崎さんが現れた。
私の隣の席が一つ空いてはいたが、仮に私を発見したとしても、まさかそこにわざわざ座らないだろうとは思っていた。
予想通り、杉崎さんは全体を見渡した後、私から一番離れている席に、ひっそりと座った。
一瞬私に視線が止まったような気がしたが、私は敢えて、気付かないふりをする。
近くに別の部の同僚の男性が座っていたようで、杉崎さんは楽しそうに話しながら食事を始めた。
不意に、昨夜のことが私の脳内を駆け巡る。
夜に大胆にも、杉崎さんの部屋に入り込み、言葉少なに抱き合った後、濃厚なキスをした…
その後、信じられないけど…
杉崎さんの大きな手で、直に胸を触られ、突起を指でつまむようにねじられ、舌を絡められ、唇で吸われ…甘噛みされ…少し強めに揉まれ続けた…
その後、杉崎さんの手が、私のショーツに…
ああ…駄目だ…
私の脳内に昨夜の出来事が淫らに再生され、一気に体温が上がる…。
杉崎さんを盗み見る。
爽やかな表情で、とても楽しそうに、明るく同僚と話している杉崎さん…。
昨夜の杉崎さんは違った。
熱をはらんだような鋭い視線…私を押し倒したときの強引さ…私の胸を愛撫している時のセクシーで切なげな表情。
まるで、別人のようで…信じられない。
普段、紳士的な振る舞いをする杉崎さんの中に、あんなにも貪欲で、性急なところがあったことに、一種の驚きを覚える。
でも、嫌じゃなかった…。
不快ではなく、むしろ彼に触れられて、最高に心地よかった…
キスが、幸せだった…
ディープキスがあんなに気持ち良いと感じたのは初めてかもしれない。
杉崎さんの舌が私の口内で激しくうごめくたびに、腰が揺れてしまうくらいに…気持ち良過ぎて…。
ああ…
昨夜は全てを脱がされる一歩手前で、行為を中断することになったものの…
もしもあのまま、なんの邪魔も入らなければ、私と杉崎さんはどうなっていたのだろう。
部屋に戻った後も…なかなか身体の熱が冷めなくて困った。
私のそこは、既に恥ずかしいほどに濡れていて…
建前はともかく…本音で言えば、きっとどうしようもなく杉崎さんを、…求めていたのだと思う…。
ああ…これからどうしよう…。
拓海に話すのが…
真っ向から、他に好きな人が出来たから別れて欲しいと、拓海に話すのがとても怖いと思った。
私は食後の珈琲を飲み干して、杉崎さんを横目に部屋へ向かった。
「おはよう、昨日は眠れましたか?」
朝食会場で、社員同士の挨拶が飛び交う。
昨夜は部屋に戻って以降、杉崎さんからの連絡はなかった。
できればあまり顔を合わせたくない一心で、一番端の目立たない席に座って静かに朝食を摂っていた私。
間もなくして、朝食会場の入り口に杉崎さんが現れた。
私の隣の席が一つ空いてはいたが、仮に私を発見したとしても、まさかそこにわざわざ座らないだろうとは思っていた。
予想通り、杉崎さんは全体を見渡した後、私から一番離れている席に、ひっそりと座った。
一瞬私に視線が止まったような気がしたが、私は敢えて、気付かないふりをする。
近くに別の部の同僚の男性が座っていたようで、杉崎さんは楽しそうに話しながら食事を始めた。
不意に、昨夜のことが私の脳内を駆け巡る。
夜に大胆にも、杉崎さんの部屋に入り込み、言葉少なに抱き合った後、濃厚なキスをした…
その後、信じられないけど…
杉崎さんの大きな手で、直に胸を触られ、突起を指でつまむようにねじられ、舌を絡められ、唇で吸われ…甘噛みされ…少し強めに揉まれ続けた…
その後、杉崎さんの手が、私のショーツに…
ああ…駄目だ…
私の脳内に昨夜の出来事が淫らに再生され、一気に体温が上がる…。
杉崎さんを盗み見る。
爽やかな表情で、とても楽しそうに、明るく同僚と話している杉崎さん…。
昨夜の杉崎さんは違った。
熱をはらんだような鋭い視線…私を押し倒したときの強引さ…私の胸を愛撫している時のセクシーで切なげな表情。
まるで、別人のようで…信じられない。
普段、紳士的な振る舞いをする杉崎さんの中に、あんなにも貪欲で、性急なところがあったことに、一種の驚きを覚える。
でも、嫌じゃなかった…。
不快ではなく、むしろ彼に触れられて、最高に心地よかった…
キスが、幸せだった…
ディープキスがあんなに気持ち良いと感じたのは初めてかもしれない。
杉崎さんの舌が私の口内で激しくうごめくたびに、腰が揺れてしまうくらいに…気持ち良過ぎて…。
ああ…
昨夜は全てを脱がされる一歩手前で、行為を中断することになったものの…
もしもあのまま、なんの邪魔も入らなければ、私と杉崎さんはどうなっていたのだろう。
部屋に戻った後も…なかなか身体の熱が冷めなくて困った。
私のそこは、既に恥ずかしいほどに濡れていて…
建前はともかく…本音で言えば、きっとどうしようもなく杉崎さんを、…求めていたのだと思う…。
ああ…これからどうしよう…。
拓海に話すのが…
真っ向から、他に好きな人が出来たから別れて欲しいと、拓海に話すのがとても怖いと思った。
私は食後の珈琲を飲み干して、杉崎さんを横目に部屋へ向かった。
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