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〜戸惑いの日々〜
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その日少し残業にはなったが、なんとか仕事を終え職場から杉崎さんへラインをしてみる。
「こんばんは。杉崎さん…週末はありがとうございます。体調が悪いと聞きましたが大丈夫ですか…?ご飯とか食べれていますか…?病院は…?」
質問ばかりになったが、なんだか杉崎さんの体調が気になって仕方がなかった。
電話やメールを気にかけてはいたが、今日一日、特に仕事の引継ぎもなく完全に音信不通なのも気になった。
杉崎さんは一人暮らしだから、看病なんて誰もしてくれないのではないか。
彼女である林さんがいれば別だが、彼女は現在遠方にいる。
もしかしたら、病院にすら行けず、部屋で倒れ込んではいないかと、心配になる。
帰り支度をしながらラインを何度か確認するが、既読にはならない。
もう、眠っているのかもしれない。
今日のところは帰宅して、明日もし、またお休みのようなら何かしら差し入れをしようか…
薬や栄養ドリンク、おかゆ…そんなものしか思いつきはしないけど、
部屋の番号だけ聞くことが出来れば、玄関のドアノブあたりに何かしら、かけておけるかもしれない。
そんなことを考えながら帰路につく。
今日は杉崎さんもいなかったからやはりこなさなければならない仕事も多く、少し疲れた…
部屋に入り、ぐったりとソファーに身を委ねていると、ラインの通知音。
日曜の夜に、一度拓海からラインがきていたのを思い出す。
また週末、こちらに帰ってこれるらしい…。
旅費が結構かかるからわざわざいいのに…と、思ってしまう自分がやっぱりそこにいた。
私は冷たい…やはり友人が言うように、私は恋愛に、ドライすぎるのだろうか…
開くと、ラインの送り主は拓海ではなく、杉崎さんからだった…
ドキリと、した。
少しの緊張を抑え、ラインを開く。
「水無月さん、今日はすまなかったね…どうやら風邪を引いたのか熱が出ちゃってて…朝からずっと寝てました…今やっと起きたとこ… 仕事とかごめんね、負担かけちゃって…。」
「いえ、全然… それより、体調は大丈夫なんですか…? 週末、疲れさせてごめんなさい…動けないようなら、私、何か買っていきますよ…?あの、もちろん家にはあがりません、玄関先に袋をかけておくなりできるから…何かあれば、遠慮なく…」
そう、思い切ってラインすると、既読にはなったものの、しばらく間が開いた…。
図々しい…もしくは鬱陶しいと、思われたのかもしれない…
確かに、風邪とはいえ杉崎さんのお宅に玄関まで行くとかなんとか、そう言った申し出自体、迷惑だったのかもしれない…途端に、自分がしたラインがとても恥ずかしくなってしまった。彼女がいる杉崎さんを困らせた…?
返答に困り、むしろ体調の悪い杉崎さんをさらに悩ませているのではないか…
そんな気がした私はすぐさま修正案の作成に入る。
「…あの!やっぱりさっきのは、無しで!いいです。ごめんなさい、それよりなにより早く寝てゆっくり休養して、明日も無理をなさらず…」言葉を打ち込んでいる途中に、杉崎さんから届いたラインに、目を見張った。
びっくりした…
「…助かるけど…本当にいいの?そんなお願いしちゃって…実は俺…朝からほとんど口にしてないんだ…水分と…アイス…しか…本当にいいなら…甘えて申し訳ないけど買ってきてもらえないかな?今からお願いするもの…お金は後で払うから…」
ラインの文面を二度見した…
「はい!もちろんです…では、少しして買い物に行くので、リストを送ってください。あと部屋にはあがりませんので、片付けとかしなくていいですよ…ゆっくり寝ててください」
そう書いて、送信する。
時計を見ると7時過ぎ…まだまだ時間はある。
はやるような…高鳴るような気持ちを抑えて、私は身支度を始めた。
「こんばんは。杉崎さん…週末はありがとうございます。体調が悪いと聞きましたが大丈夫ですか…?ご飯とか食べれていますか…?病院は…?」
質問ばかりになったが、なんだか杉崎さんの体調が気になって仕方がなかった。
電話やメールを気にかけてはいたが、今日一日、特に仕事の引継ぎもなく完全に音信不通なのも気になった。
杉崎さんは一人暮らしだから、看病なんて誰もしてくれないのではないか。
彼女である林さんがいれば別だが、彼女は現在遠方にいる。
もしかしたら、病院にすら行けず、部屋で倒れ込んではいないかと、心配になる。
帰り支度をしながらラインを何度か確認するが、既読にはならない。
もう、眠っているのかもしれない。
今日のところは帰宅して、明日もし、またお休みのようなら何かしら差し入れをしようか…
薬や栄養ドリンク、おかゆ…そんなものしか思いつきはしないけど、
部屋の番号だけ聞くことが出来れば、玄関のドアノブあたりに何かしら、かけておけるかもしれない。
そんなことを考えながら帰路につく。
今日は杉崎さんもいなかったからやはりこなさなければならない仕事も多く、少し疲れた…
部屋に入り、ぐったりとソファーに身を委ねていると、ラインの通知音。
日曜の夜に、一度拓海からラインがきていたのを思い出す。
また週末、こちらに帰ってこれるらしい…。
旅費が結構かかるからわざわざいいのに…と、思ってしまう自分がやっぱりそこにいた。
私は冷たい…やはり友人が言うように、私は恋愛に、ドライすぎるのだろうか…
開くと、ラインの送り主は拓海ではなく、杉崎さんからだった…
ドキリと、した。
少しの緊張を抑え、ラインを開く。
「水無月さん、今日はすまなかったね…どうやら風邪を引いたのか熱が出ちゃってて…朝からずっと寝てました…今やっと起きたとこ… 仕事とかごめんね、負担かけちゃって…。」
「いえ、全然… それより、体調は大丈夫なんですか…? 週末、疲れさせてごめんなさい…動けないようなら、私、何か買っていきますよ…?あの、もちろん家にはあがりません、玄関先に袋をかけておくなりできるから…何かあれば、遠慮なく…」
そう、思い切ってラインすると、既読にはなったものの、しばらく間が開いた…。
図々しい…もしくは鬱陶しいと、思われたのかもしれない…
確かに、風邪とはいえ杉崎さんのお宅に玄関まで行くとかなんとか、そう言った申し出自体、迷惑だったのかもしれない…途端に、自分がしたラインがとても恥ずかしくなってしまった。彼女がいる杉崎さんを困らせた…?
返答に困り、むしろ体調の悪い杉崎さんをさらに悩ませているのではないか…
そんな気がした私はすぐさま修正案の作成に入る。
「…あの!やっぱりさっきのは、無しで!いいです。ごめんなさい、それよりなにより早く寝てゆっくり休養して、明日も無理をなさらず…」言葉を打ち込んでいる途中に、杉崎さんから届いたラインに、目を見張った。
びっくりした…
「…助かるけど…本当にいいの?そんなお願いしちゃって…実は俺…朝からほとんど口にしてないんだ…水分と…アイス…しか…本当にいいなら…甘えて申し訳ないけど買ってきてもらえないかな?今からお願いするもの…お金は後で払うから…」
ラインの文面を二度見した…
「はい!もちろんです…では、少しして買い物に行くので、リストを送ってください。あと部屋にはあがりませんので、片付けとかしなくていいですよ…ゆっくり寝ててください」
そう書いて、送信する。
時計を見ると7時過ぎ…まだまだ時間はある。
はやるような…高鳴るような気持ちを抑えて、私は身支度を始めた。
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