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~抑制のとき~
私の言い分
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私は返信する。
『こんばんは、杉崎さん。実は私も、同じことをお伝えしようと思っていました。ちょうどよかったです。
昨夜、私と杉崎さんは酔っていた…お互いに冗談が過ぎただけです。というか、そもそも私が悪いんです。先にしたのは私ですよ…だから、全然気にしないでください。忘れます、いえ…もう忘れましたから、安心してください。』
そう返事をすると、すぐに既読になった…。
すかさず、続ける。
考えるな私…今のこの勢いで返事をすべきだと、私は判断した…
考えてしまうと、全く違う答えが導かれそうな気がして怖かった…だから急いで指を走らせた。
『明日、また彼氏が泊りに来るんです…だから、早く色々掃除したり、準備しておきたくて…だから今日早退したのも、そんな事情です。杉崎さん、気にし過ぎですよ!私は全然、大丈夫です。ね、これからもいつも通り、よろしくお願いします。では、おやすみなさい』
送信すると、すぐに既読になった…。
『良かった…そうだったんだね…じゃあ、安心した。身体が元気なら良かった。明日彼氏と仲良くね…じゃあ、またこれからも、よろしくね、夜分にごめん、おやすみ』
これでいい…私は最後に、可愛らしいキャラクターのお休みのスタンプを押して、スマホを手放した。
これでいいのだ…
私には拓海がいる…
杉崎さんには林さんがいる…
これでいい…
これ以上、踏み込んではいけない…
そう、心に蓋をして、私はその日、眠りについた。
『こんばんは、杉崎さん。実は私も、同じことをお伝えしようと思っていました。ちょうどよかったです。
昨夜、私と杉崎さんは酔っていた…お互いに冗談が過ぎただけです。というか、そもそも私が悪いんです。先にしたのは私ですよ…だから、全然気にしないでください。忘れます、いえ…もう忘れましたから、安心してください。』
そう返事をすると、すぐに既読になった…。
すかさず、続ける。
考えるな私…今のこの勢いで返事をすべきだと、私は判断した…
考えてしまうと、全く違う答えが導かれそうな気がして怖かった…だから急いで指を走らせた。
『明日、また彼氏が泊りに来るんです…だから、早く色々掃除したり、準備しておきたくて…だから今日早退したのも、そんな事情です。杉崎さん、気にし過ぎですよ!私は全然、大丈夫です。ね、これからもいつも通り、よろしくお願いします。では、おやすみなさい』
送信すると、すぐに既読になった…。
『良かった…そうだったんだね…じゃあ、安心した。身体が元気なら良かった。明日彼氏と仲良くね…じゃあ、またこれからも、よろしくね、夜分にごめん、おやすみ』
これでいい…私は最後に、可愛らしいキャラクターのお休みのスタンプを押して、スマホを手放した。
これでいいのだ…
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これ以上、踏み込んではいけない…
そう、心に蓋をして、私はその日、眠りについた。
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