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葉山side
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「あー…」
真壁を前にして、思わず気の抜けた声が出る。
「真壁…おまえさ…今日、休み…だったよな…だからさ…今日は…」
なんとか言葉を続けると、
「ん… ?ああ…休みだったのは、葉山を家に招待するためだよ。色々準備とかあったからさ…」
「え…しょ… 招待…じゅ…準備…」
「そうそう、部屋の片付けとか、買い出しとか、しときたかったからさ…んで気付けばこの時間、慌てて家を出てきたんだ…葉山、帰っちゃうと思って…」
「は…はあ… なるほど…」
…あああ…つまり、しっかり今日の予定は真壁の中にしっかり組み込まれているってことだ…
「葉山、さ、一緒に行こう…もう、大丈夫だからさ、うち。」
「ん… あのさ、真壁…あの、昨日の話、なんだけど…マジで… …?」
「え… 葉山、 えっ…まさか、たった一日で気が変わったとか…?」
「うっ…、いや…あの、その…本当に大丈夫かなってさ…やっぱ、俺、男だし…その、色々…」
「葉山…大丈夫だ…俺に任せてくれたらいいから…葉山は寝てるだけでいい…な?とりあえずそんなビクつかないでよ…とりあえず、おれん家、行こ?ね…?」
「う… うん … 」
俺は自宅を目前にしながらも…ずるずると、真壁に腕を引かれるようにして結局真壁の家に連れて行かれた。
「う…何、これ…ここ…豪邸、かよ…」
真壁の家は…想像以上に、デカかった…敷地も、うちの三倍はあるだろう…
どうやら、真壁はいいところの坊ちゃんらしい…
真壁の品の良さ…は、ここからか…
執事の格好を見て、本当に異国の王子のようだと、女子が騒いでいたのもうなずける…。
「いやいや、普通だよ…さ、上がって…今日は両親もいないからさ…」
真壁が嬉しそうに微笑み、俺を中へ促す。
「お…お邪魔、します… いっ…! …な… 何っ…!真壁っ…」
廊下に足を踏み入れた瞬間、真壁に背後から、そっと抱き締められる…
「葉山… 俺、もう…我慢できない… ちょっとだけ、味見、させてね…?」
カプ…
「えっ…!」
変な感触
「ん、ひっ… あ」
あろうことか、
俺は真壁に、不意打ちのように首筋に噛みつかれていた…
ついでに舌が、つつと…這い回る…
「いっ… あっ… 」
俺は驚いて、
まともな言葉を発せなくなる…
あれ… 狼男って、噛み付くんだっけ…
そんな馬鹿なことが、
頭をよぎった瞬間だった。
真壁を前にして、思わず気の抜けた声が出る。
「真壁…おまえさ…今日、休み…だったよな…だからさ…今日は…」
なんとか言葉を続けると、
「ん… ?ああ…休みだったのは、葉山を家に招待するためだよ。色々準備とかあったからさ…」
「え…しょ… 招待…じゅ…準備…」
「そうそう、部屋の片付けとか、買い出しとか、しときたかったからさ…んで気付けばこの時間、慌てて家を出てきたんだ…葉山、帰っちゃうと思って…」
「は…はあ… なるほど…」
…あああ…つまり、しっかり今日の予定は真壁の中にしっかり組み込まれているってことだ…
「葉山、さ、一緒に行こう…もう、大丈夫だからさ、うち。」
「ん… あのさ、真壁…あの、昨日の話、なんだけど…マジで… …?」
「え… 葉山、 えっ…まさか、たった一日で気が変わったとか…?」
「うっ…、いや…あの、その…本当に大丈夫かなってさ…やっぱ、俺、男だし…その、色々…」
「葉山…大丈夫だ…俺に任せてくれたらいいから…葉山は寝てるだけでいい…な?とりあえずそんなビクつかないでよ…とりあえず、おれん家、行こ?ね…?」
「う… うん … 」
俺は自宅を目前にしながらも…ずるずると、真壁に腕を引かれるようにして結局真壁の家に連れて行かれた。
「う…何、これ…ここ…豪邸、かよ…」
真壁の家は…想像以上に、デカかった…敷地も、うちの三倍はあるだろう…
どうやら、真壁はいいところの坊ちゃんらしい…
真壁の品の良さ…は、ここからか…
執事の格好を見て、本当に異国の王子のようだと、女子が騒いでいたのもうなずける…。
「いやいや、普通だよ…さ、上がって…今日は両親もいないからさ…」
真壁が嬉しそうに微笑み、俺を中へ促す。
「お…お邪魔、します… いっ…! …な… 何っ…!真壁っ…」
廊下に足を踏み入れた瞬間、真壁に背後から、そっと抱き締められる…
「葉山… 俺、もう…我慢できない… ちょっとだけ、味見、させてね…?」
カプ…
「えっ…!」
変な感触
「ん、ひっ… あ」
あろうことか、
俺は真壁に、不意打ちのように首筋に噛みつかれていた…
ついでに舌が、つつと…這い回る…
「いっ… あっ… 」
俺は驚いて、
まともな言葉を発せなくなる…
あれ… 狼男って、噛み付くんだっけ…
そんな馬鹿なことが、
頭をよぎった瞬間だった。
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