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「… …葉山…反応、可愛過ぎ… なあ、付き合ってる奴いないなら… 俺のモノになって?」
俺は内心めちゃくちゃに動揺しつつも、冷静なふりをして真壁を見上げる。
目に映る真壁の唇が少し濡れていてどきりとするが、すぐに目をそらす。
「… な… 何を、ばかな…あのな、真壁…俺はそもそも男なんだぞ…?マジでわかってる?」
真壁はため息をつく。
「…男とか、女とか関係ない…俺のこの気持ち…欲望はもう本能で、としか言いようがない… 葉山にしか感じないんだ…学校の中の誰を見ても…男女関係なく反応しないんだ… お前を見つけた時から…入学の時からずっと… 」
「は… ?」入学のときから…?嘘…だ…
「だからさ…冗談じゃなく、前からお前にしか欲情しない…何度か他の奴とも試そうとしたけど…無理だった。
だから満月の前後は発散できなくて、マジでそのうち死にそう…葉山、頼む…人助けだと思って、俺を助けてくれ… 」
「へ… ?」
俺は阿呆のように、
単語しか発せられなくなってきていた。
「本当に一度だけ抱かせてくれたら、しばらくは保てるから…一回だけでいい…頼む…もうかなり禁断症状が出ていて…辛い…下手したら学校の誰かに襲いかかって、傷付けてしまいそうで… あるいは俺が、死ぬかだ…」
「は… … …」
「葉山、怖くないよ…絶対、優しくするから…頼む、俺を助けて欲しい…」
「ほ へ… … 」
学校の皆はともかく、
俺なら傷つけてもいいのか…?
そんな言葉が俺の頭をよぎったが、言葉には出せなかった。
死ぬって言ったか…?
冗談…なんだろうけど、真壁のこの必死さ…悲しげな表情… 顔が綺麗なだけに余計に… かわいそうに見えてくる…禁断症状で死ぬとか、そんな…わけ、ないよな…
ああ…やばい…
俺は無言で真壁を見上げた。
俺は内心めちゃくちゃに動揺しつつも、冷静なふりをして真壁を見上げる。
目に映る真壁の唇が少し濡れていてどきりとするが、すぐに目をそらす。
「… な… 何を、ばかな…あのな、真壁…俺はそもそも男なんだぞ…?マジでわかってる?」
真壁はため息をつく。
「…男とか、女とか関係ない…俺のこの気持ち…欲望はもう本能で、としか言いようがない… 葉山にしか感じないんだ…学校の中の誰を見ても…男女関係なく反応しないんだ… お前を見つけた時から…入学の時からずっと… 」
「は… ?」入学のときから…?嘘…だ…
「だからさ…冗談じゃなく、前からお前にしか欲情しない…何度か他の奴とも試そうとしたけど…無理だった。
だから満月の前後は発散できなくて、マジでそのうち死にそう…葉山、頼む…人助けだと思って、俺を助けてくれ… 」
「へ… ?」
俺は阿呆のように、
単語しか発せられなくなってきていた。
「本当に一度だけ抱かせてくれたら、しばらくは保てるから…一回だけでいい…頼む…もうかなり禁断症状が出ていて…辛い…下手したら学校の誰かに襲いかかって、傷付けてしまいそうで… あるいは俺が、死ぬかだ…」
「は… … …」
「葉山、怖くないよ…絶対、優しくするから…頼む、俺を助けて欲しい…」
「ほ へ… … 」
学校の皆はともかく、
俺なら傷つけてもいいのか…?
そんな言葉が俺の頭をよぎったが、言葉には出せなかった。
死ぬって言ったか…?
冗談…なんだろうけど、真壁のこの必死さ…悲しげな表情… 顔が綺麗なだけに余計に… かわいそうに見えてくる…禁断症状で死ぬとか、そんな…わけ、ないよな…
ああ…やばい…
俺は無言で真壁を見上げた。
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