【完結】あの可愛い人妻を、誰か俺に譲ってください。

もえこ

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止まらない

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次の日が休みだったことと、あとその日、彼女の係の大きな仕事が片付いたとかで…結構なハイテンションで、彼女は次々に色々なお酒を飲み進めた。
量的には俺よりも沢山、飲んだんじゃないだろうか…

会計を済ませ、店を出る。

彼女のよいところ。

由良さんは会計の際、レジでおもむろに「払います」とか言ったり、その場でお金を出したり、財布を出したりはしない。一瞬そういうと、払う気がないのか…って思われがちだけど、全然違う。

彼女はいつも、店を完全に出てから、俺に支払いをこっそりと、申し出る。
つまり…会計では…俺が全て支払っているかのような…形を…、多分つくって…くれてる。
…男を立てる、というか、レジで女の子にお金を少し払わせて他人に割り勘?って思われるような場面を、意識してかしないでか、つくらずにいてくれる。

「おごってくださいよ~」とか、「何か美味しいもの、ごちそうしてください」とかいった若い女子が言うような黄色い声も、彼女からは一言も、聞いたことがない。
多分…いや絶対、彼女はそういうのが出来ないタイプ…まあ、だからこそ、好きなんだけど。

全部奢るよって…本当は格好つけたいけど、さすがに彼女より年下で、給料もまだ高くない…
彼女の言葉に甘えて、少しお金は受け取ってる俺…早くもっと稼いで、カッコよく払いたいんだけど、そこはごめんっていつも…思ってるところだ。

俺と彼女はその後…無言でなんとなく…また、いつもの暗がりへ。
ここは、ほとんどといっていいほど、人が通らない場所で、本当にたまに、道に迷った酔っ払いが…そこを通りがかる…つまり俺的には彼女とゆっくり戯れる…穴場だった。

いつものように彼女のバッグを受け取り、俺の肩にかけ、両腕を広げる。

可愛くて華奢で、良い香りのする彼女が、俺に…ゆっくり近付く…その肩をぐいっと引き寄せ…抱き締める…。

ああ… やっぱ…いい… すごく…好きだ… もう、どうしよう…俺…

彼女の香りが、柔らかく俺につきまとう。何度か彼女が身じろぎ、「ん…」とあげる、その高い声が…あまりに官能的で、俺はまた…彼女の…顎に手をかけてしまう。キス…しても良い…かな…ダメ…かな…

 彼女を見る。

頬を赤く染め…俺を見つめる濡れたように光る眼が、俺を拒んでいないのが、わかった。

そっと、唇を重ねる…「んっ…」彼女の…声が…俺の下半身に響く…気がする…ああ…ヤバい…

何度かついばむように、口づけをし、さらに…舌を…差し込む…。
「んっ…」彼女が短く、声をあげる…
ごめん…やっぱり一度…彼女の口内を味わったら、とても…止めることが出来ない…みたいだ。

「っ…ん…ふ… んんっ…」彼女が俺の身体にしがみつくようにぎゅっと服を掴みながらも、俺になんとか応えようとするその姿が…いじらしくて、本当にたまらない…。

目を開けて彼女を見ると…閉じられた白い瞼に…ふるふると揺れ動く長い睫毛…俺の舌の動きに、ビクビクっと、震えているのがわかって、その姿が俺のキスを、さらに激しいものに変えていく。

もっと…奥深くまで…俺の舌をねじ込んで、彼女の口内を無茶苦茶にかき回し、彼女を…めちゃくちゃに…感じさせたい… 俺のおかしな欲望が…暴れだしそうになるのを、必死にこらえる。

「んん…ふ…」一度、唇を離すと…由良さんがまるで今にも溶けそうな…とろんとした目で、俺を見る。
しかも、唾液で唇がしっとりと濡れていて、たまらない色気が…あふれ出る…

なんて目で…俺を見るんだ…いい加減に、して欲しい… 限界だ…。
俺は漠然と、そう、思った。

…襲ってくれって、俺に言ってるのか…

彼女が俺に求めるものは…なんなのか‥もしかして、やっぱり、彼女が最初に俺にけしかけてきたように…セックス…したい…ってこと、なのか…

俺は、君を…今すぐここで、食べてしまいたい…
俺ので…君の中を…滅茶苦茶に犯して…感じさせて、泣かせたい…

…なんて、…今ここで…そう彼女に言ったら…彼女は…どんな反応をするのかな…
…驚いて、俺を突き飛ばすか、ビンタ…か、泣き出すか…

もう、どう…でもいいや…俺はもう…止まらない…

俺は彼女の、衣類に手をかけた…


                                   つづく















  
























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