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元カノとの別れ

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お酒が進むにつれ皆が陽気になり、質問タイムは終わることを知らない。

「木下さん、前の彼女さんとはどうやって知り合ったんですか? あ…まだ別れた傷があるなら、もちろん、無理には聞きませんよっ…」由良さんは、冗談めかして、俺に話題をふる。

元カノとの馴れ初めと別れか……
俺は差し障りのない程度に、面白おかしく
出会いと別れを、さらっと説明した。

俺は改めて思い出していた。

………

俺が前の彼女と別れた理由。

多分完全に、俺の気持ちの…問題だった。

3年前の4月、由良さんが異動してきた当初は、俺は彼女と普通に順調だった。

年齢的にも俺は30になったところで、彼女に言われるがまま、結婚… なんてキーワードも少しは頭に浮かぶようになっていた。

でも…マンネリもあったのかもしんないけど…俺は段々彼女に対して、あんまり性欲がわかなくなってしまっていた。

付き合ってまだ2年くらいで、そっち的には男としてまだまだの年齢だったのに…俺んちや彼女の家に行って泊っても、しないことはザラ。そりゃ、お互いの仕事とかでなかなか会えない時期があると、会った途端激しく求めるなんてことも、たまにはあったけど。

その…レスの原因の一つが、おそらく、由良さん。

職場で彼女の笑顔を見たり、セクシーな服装を目にした時…かがんだ時のスカート越しのお尻の形を見…あ、失礼。

…やっぱ、俺、変態かな…人の奥さんに対して、何、考えてるんだろ…

とにかく、俺は、当時の彼女を飛び越して、人妻の由良さんに対してあらぬ妄想を抱くようになってしまったのだ…


当時の彼女は我慢に我慢を重ねたようで、久々に一泊二日で、温泉旅行をした時のこと。

食事して、温泉に入り、浴衣でまったりテレビをみてた時…

「ねえっ…健斗… もう、寝よっ… こんなとこまで来て、テレビなんて…」

彼女が俺からリモコンを奪い抱きついてきた。

抱きつかれたまま、そのまま敷かれている布団に押し倒される。え…!?俺が…?

「んっ…!…」突然、彼女の熱くて柔らかい唇で、俺の唇が塞がれる… 


…今まで、彼女にそんな積極的なことをされたことがなかった俺は、正直…度肝を抜かれた。

お風呂上がりのシャンプーの花のような香りと、彼女の身体からあふれ出る石鹸の香りが俺にまとわりつく。

彼女の舌が、俺の口内に入ってきて彷徨い、俺の舌に吸い付く。

「んっ…ん …」くちゅくちゅと、口内を互いの舌が激しくうごめく。

突然予想外にもたらされた刺激に、眠っていた俺の性欲が、ムクムクと湧いてきたのがわかった。

俺は我慢できず、その後今までにないほどに、自分の欲望のままに激しく…彼女を抱いた。
色々な体位で、めちゃくちゃに、彼女を突き上げ…そして、最後には…泣かせた。


そう、馬鹿な俺は、自分本位の身勝手なセックスをしてしまったんだ。

 
その俺の行為により、彼女は俺の気持ちがもはや彼女にないことに気付き旅行の翌日、彼女から別れを告げられた、というわけだ。

由良さんには全く関係ないところで、俺は彼女と破局した。でも、あんまり悲しくもなかった。もう、俺にはわかっていた、自覚せざるをえなかった。

         
     俺は由良さんが好きだ
       
彼女は旦那と、うまくいってるんだろうか…
              
…よし、いつか聞いてみよう…でも聞いてみて、二人がうまくいってなかったとしたら、俺は、一体どうするつもりなんだ…自分自身、わからないままだった。
            
              つづく

  
     












 

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