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目覚め
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「俺さ…おまえに一つだけ聞いておきたい…」
俺はウェンリーを正面から見つめる。
「ん…?なんだ… 真剣な顔をして…なんでも聞いてみろ。答えられる範囲で答えてやる。」
俺は賭けに出た。
最後の…逃げ道。
こいつの結婚相手という立場からもしかしたら逃げられるかもしれない最後の…
「あのさ…おまえ、もともとこの身体…リンスの顔がいいって言ってたよな…だからまあ、体も含めてさ…」
「ああ…そうだ…おまえは…リンスの顔は完全に俺の好みなんだ…あまりに、美しい…。
リンスの… お前のその、見目麗しい顔と…その姿…華奢だが、出るとこが出ている魅力的な身体が…欲しくてたまらない… だからこそ、フェイルではダメだと言っている …まあ、あの御令嬢の性格もあまり好きではないしな… だからなんだ?」
「…あのさ…これは俺の、単なる想像に過ぎないし、多分ないとは思うんだけど… さ…」
「ああ…なんだ?」
「あのさ…」
俺はわざともったいぶるような素振りを見せる…
その方が、真実味が増す…
なんとなく、そう思った…。
「早く、続きを話せ…」
ウェンリーが少しイラついた素振りを見せた。
今だ…
「あのさ…もしかしたらだけど、俺の体…いつか、何かの拍子に男の身体に…つまり、男のまなと…の、身体に戻るかもしんねえ…んだ…」
「…はあ…?」
ウェンリーが、思った以上に間の抜けた声を出す…。
「だから、男に戻る可能性が結構あるって言ってんの…それでも、おまえは…俺を愛せるのか…?
結婚した以上は仮に俺が男の体に戻ったからって、俺を捨てるなよ…それは俺がマジで、路頭に迷う…。
つまりさ、聞きたいことは、
もし俺が男に戻って…つまりハッキリ言えば、たとえば男の体になったとしても、おまえ、男を抱けるのかって、…それを、聞きてえんだよ…」
「な…んだと…」
ふふふ…成功だ…
俺は笑いそうになるのを堪えながら、
奴を真剣な顔で、見つめた。
俺はウェンリーを正面から見つめる。
「ん…?なんだ… 真剣な顔をして…なんでも聞いてみろ。答えられる範囲で答えてやる。」
俺は賭けに出た。
最後の…逃げ道。
こいつの結婚相手という立場からもしかしたら逃げられるかもしれない最後の…
「あのさ…おまえ、もともとこの身体…リンスの顔がいいって言ってたよな…だからまあ、体も含めてさ…」
「ああ…そうだ…おまえは…リンスの顔は完全に俺の好みなんだ…あまりに、美しい…。
リンスの… お前のその、見目麗しい顔と…その姿…華奢だが、出るとこが出ている魅力的な身体が…欲しくてたまらない… だからこそ、フェイルではダメだと言っている …まあ、あの御令嬢の性格もあまり好きではないしな… だからなんだ?」
「…あのさ…これは俺の、単なる想像に過ぎないし、多分ないとは思うんだけど… さ…」
「ああ…なんだ?」
「あのさ…」
俺はわざともったいぶるような素振りを見せる…
その方が、真実味が増す…
なんとなく、そう思った…。
「早く、続きを話せ…」
ウェンリーが少しイラついた素振りを見せた。
今だ…
「あのさ…もしかしたらだけど、俺の体…いつか、何かの拍子に男の身体に…つまり、男のまなと…の、身体に戻るかもしんねえ…んだ…」
「…はあ…?」
ウェンリーが、思った以上に間の抜けた声を出す…。
「だから、男に戻る可能性が結構あるって言ってんの…それでも、おまえは…俺を愛せるのか…?
結婚した以上は仮に俺が男の体に戻ったからって、俺を捨てるなよ…それは俺がマジで、路頭に迷う…。
つまりさ、聞きたいことは、
もし俺が男に戻って…つまりハッキリ言えば、たとえば男の体になったとしても、おまえ、男を抱けるのかって、…それを、聞きてえんだよ…」
「な…んだと…」
ふふふ…成功だ…
俺は笑いそうになるのを堪えながら、
奴を真剣な顔で、見つめた。
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よろしくおねがいします
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