3 / 70
現世
逆転
しおりを挟む
「いいな~…カップルさん…俺らにも、少しだけ幸せ分けてくれよ…」
…確か、そのうちのボスっぽい男一人にそんな風なことを言われて…
それだけならまだしも、そいつじゃない他の男が、
「なぁ…彼女…少し、俺らとも遊ぼうぜ…」そう言いながら俺の彼女の肩に後ろから触れたことに…つい、カッとなった俺…。
「やめろ…!!」
気付いた時にはそう叫んでいて、彼女の肩に触れたその汚らしい手をバシッと叩いて払いのけていた…。
そしたら、そいつらがみるみる微妙な表情になって「…んだよ…?てめえ…マジになりやがって…」
そう言って、その男が彼女の…あろうことか…胸を…背後から両手でつかんで持ち上げるように揉みやがった…
さすがに彼女が驚いて「きゃあっ!!…」って、叫んでその場に座り込んだもんだから…
もう無理…限界… 許せない… 俺の怒りは頂点に達して…
俺は一心不乱に、奴らに殴りかかった…。
その結果…さすがに1対4~5…?では勝てず、
俺は散々、あまり目立たない路地みたいな場所で…そいつらに殴られ、蹴られ…
結局、最後に殴られた一発で、後ろにそのまま倒れ込み、運悪くコンクリの段差…角で、後頭部打って、そのまま死ぬっていう… 血が…ドバーッて…出て…
あああああ… 思い出した…。
あんまりだ、俺の人生…。
まだ…彼女と手を繋ぐどころか、キスだって…もちろん胸も揉んでないし…アレだって…していないのに…
あーむかつくあの男…
俺も触っていない彼女の胸に…!!
ひどい…ひどすぎる…俺の人生…
わずか…18年…の、命…
なんだったんだ…
んで…今…
これって…夢…なのか、なんなのか、
俺は、昔あった漫画のように、頬をぎゅうっと、つねってみるが… 全く夢から覚めないし、
目の前の風景が…さっきから全然、変わってくれない…。
鏡の前に立つ、金髪青い目の美少女の姿も…そのまま…
あああああ…これって、今ちまたで流行ってる、もしかしてもしかすると、
『異世界転生』…ってやつなのか…?
俺は軽い眩暈を覚えながらも、
その、豪華絢爛なキラキラ鏡の前に立つ、やたら綺麗な女の姿を思い切り…睨みつけてみる…。
「っひっ…!…もう…リンスお嬢様… なんて険しい…お顔を…されているんですか…!せっかくの綺麗なお顔が台無しですよ…さあ、…笑って…お嬢様は笑うと、天使のように美しいお顔なんですから…ふふふ…凄い目つきですよ…?おかしな、お嬢様…」
ブルーのドレスらしき布を手にして鏡の前に戻ってきたメイドカフェ風垂れ目女が、
鈴のような声でくすくすと笑う。
悪いが、俺にとっては笑い事じゃあない…
でも、やっぱり…夢は、醒めてくれない…
100歩譲って、転生…だとして…
これが俺…??ありえねーーー ってか、何で女…?…性別、違うのって、どうなの…?
俺は絶望を感じながら、鏡の中にたたずむ、超絶美少女の顔を見つめ続けた…。
…確か、そのうちのボスっぽい男一人にそんな風なことを言われて…
それだけならまだしも、そいつじゃない他の男が、
「なぁ…彼女…少し、俺らとも遊ぼうぜ…」そう言いながら俺の彼女の肩に後ろから触れたことに…つい、カッとなった俺…。
「やめろ…!!」
気付いた時にはそう叫んでいて、彼女の肩に触れたその汚らしい手をバシッと叩いて払いのけていた…。
そしたら、そいつらがみるみる微妙な表情になって「…んだよ…?てめえ…マジになりやがって…」
そう言って、その男が彼女の…あろうことか…胸を…背後から両手でつかんで持ち上げるように揉みやがった…
さすがに彼女が驚いて「きゃあっ!!…」って、叫んでその場に座り込んだもんだから…
もう無理…限界… 許せない… 俺の怒りは頂点に達して…
俺は一心不乱に、奴らに殴りかかった…。
その結果…さすがに1対4~5…?では勝てず、
俺は散々、あまり目立たない路地みたいな場所で…そいつらに殴られ、蹴られ…
結局、最後に殴られた一発で、後ろにそのまま倒れ込み、運悪くコンクリの段差…角で、後頭部打って、そのまま死ぬっていう… 血が…ドバーッて…出て…
あああああ… 思い出した…。
あんまりだ、俺の人生…。
まだ…彼女と手を繋ぐどころか、キスだって…もちろん胸も揉んでないし…アレだって…していないのに…
あーむかつくあの男…
俺も触っていない彼女の胸に…!!
ひどい…ひどすぎる…俺の人生…
わずか…18年…の、命…
なんだったんだ…
んで…今…
これって…夢…なのか、なんなのか、
俺は、昔あった漫画のように、頬をぎゅうっと、つねってみるが… 全く夢から覚めないし、
目の前の風景が…さっきから全然、変わってくれない…。
鏡の前に立つ、金髪青い目の美少女の姿も…そのまま…
あああああ…これって、今ちまたで流行ってる、もしかしてもしかすると、
『異世界転生』…ってやつなのか…?
俺は軽い眩暈を覚えながらも、
その、豪華絢爛なキラキラ鏡の前に立つ、やたら綺麗な女の姿を思い切り…睨みつけてみる…。
「っひっ…!…もう…リンスお嬢様… なんて険しい…お顔を…されているんですか…!せっかくの綺麗なお顔が台無しですよ…さあ、…笑って…お嬢様は笑うと、天使のように美しいお顔なんですから…ふふふ…凄い目つきですよ…?おかしな、お嬢様…」
ブルーのドレスらしき布を手にして鏡の前に戻ってきたメイドカフェ風垂れ目女が、
鈴のような声でくすくすと笑う。
悪いが、俺にとっては笑い事じゃあない…
でも、やっぱり…夢は、醒めてくれない…
100歩譲って、転生…だとして…
これが俺…??ありえねーーー ってか、何で女…?…性別、違うのって、どうなの…?
俺は絶望を感じながら、鏡の中にたたずむ、超絶美少女の顔を見つめ続けた…。
0
お気に入りに追加
62
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる