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「… … …」
「あ~あ~また、固まっちゃったか…あんた、警官の割に、動揺し過ぎ…」
「… … …」何も、発することができない。
男が俺の様子に構わず、言葉を続ける…。
「つまりさ…俺は生来の悪人を狙って殺してるってこと。前科前歴なんてなくても…この世には、そんなものをすり抜けて、へらへら笑って暮らしている奴が、まだまだいるってことだよ…あんたら、無能な警察のせいで…さ…」
「… … …」
「だんまりか…それにしてもあんたさ…よくもまあ、警察官になんかなったよね…人殺しまくってる俺が言うのもなんだけど、神経疑うよマジで。過去にしてきたことの懺悔…?罪滅ぼしとでも、思ってるわけ…?」
「…いや…」
男には全て、ばれている…
そのことが、俺からまともな言葉を奪い去った。
もはや、何を言っても無駄な気がした…。
「警察官とか…例えば教師とか…公務員なんかが罪を犯したときに、本来正しくあるべき警察官が~とかさ、センセ―ショナルに報道されるけど…何言ってんのと俺は思うわけ。仕事なんて単なる食ってくための手段だろって奴も絶対いるはずで…たまたまそういう仕事することになっただけで…別に、大した使命感なんてない奴もいる。
あんたなんて特にそうだろ…?じゃなきゃ、あんたの立場で、どの面下げて警察官なんてやれんのって、俺は思うわけ…くくっ…」
身体を揺らして面白そうに笑う男に、
どんなに、怒りや…憤りを、覚えても…
そうだ…とも、
そうでないとも、
言えない自分に、腹が立つ…。
ただ…
もう、俺は…
ここで、終わり…なのかもしれない…
男に捕らわれた今の状況は、ほぼ、絶望的だ…。
そう、思ってしまった。
「あ~あ~また、固まっちゃったか…あんた、警官の割に、動揺し過ぎ…」
「… … …」何も、発することができない。
男が俺の様子に構わず、言葉を続ける…。
「つまりさ…俺は生来の悪人を狙って殺してるってこと。前科前歴なんてなくても…この世には、そんなものをすり抜けて、へらへら笑って暮らしている奴が、まだまだいるってことだよ…あんたら、無能な警察のせいで…さ…」
「… … …」
「だんまりか…それにしてもあんたさ…よくもまあ、警察官になんかなったよね…人殺しまくってる俺が言うのもなんだけど、神経疑うよマジで。過去にしてきたことの懺悔…?罪滅ぼしとでも、思ってるわけ…?」
「…いや…」
男には全て、ばれている…
そのことが、俺からまともな言葉を奪い去った。
もはや、何を言っても無駄な気がした…。
「警察官とか…例えば教師とか…公務員なんかが罪を犯したときに、本来正しくあるべき警察官が~とかさ、センセ―ショナルに報道されるけど…何言ってんのと俺は思うわけ。仕事なんて単なる食ってくための手段だろって奴も絶対いるはずで…たまたまそういう仕事することになっただけで…別に、大した使命感なんてない奴もいる。
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そうだ…とも、
そうでないとも、
言えない自分に、腹が立つ…。
ただ…
もう、俺は…
ここで、終わり…なのかもしれない…
男に捕らわれた今の状況は、ほぼ、絶望的だ…。
そう、思ってしまった。
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