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ヒント
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「まずはね…」
男が口元にうっすらと笑みを浮かべ…もったいぶりながら口を開く…。
「そいつら…俺が殺した奴らが、善人か、否か… ヒントはそこにあるよ~ん…」
善人か、否か… ?
「警察はどう見てんの…?当然、調べたんでしょ…?そいつらの過去の生き様…前科とか…」
それは当然、調べた。
被害者について…全て、調べている。
聞き込みも何度も… 生まれ故郷がどこか…
それから、彼らがどんな生活を送って来たのか…
他人とトラブルになっていないかなど、かなり緻密に…
捜査員をかなりの数、投入して…しらみつぶしに聞き込みをしている。
調べた結果、
全ての人間において、善良…
人から恨まれることなど皆無と思われる人間ばかりだった…
「調べた……前科、前歴はないし… 善良と思われる人達、ばかりだった… それが、なんだ…」
「あっ、はははははっ!! 」男が、わざとらしく声高らかに笑う…。
「… なんだ… 」
「や~~~っぱ、捜査機関って、無能なんだね…マジで、こりゃ駄目だな…やっぱ、俺の存在意義、あんじゃんってね…」
「は… 存在…意義… ?」
「前科前歴ない人間なら…問題ないって、思ってんの…?そんな人間は、絶対に過去に罪を犯していないとでも…?」
「は… ? どういう、意味… だ… 」
「てか、あんた自身さ…心当たり、あんでしょ…?俺がどうして、あんたを拘束してるか…あんたが、なんで俺の殺しの対象になってるか…今も、わかんねえまま…?」
「わ… わか、ら な… … …」
「ははっ… その顔… 動揺、しまくりじゃん…ほんとはさ…わかってんでしょ…?だってあんたさ…過去」
「言うな!!… 、 はあ、… は、あ … おまえ、何者、なんだ…」
「何、いきなり…声荒げてんの?くくっ…てか、認めなよ…あんた本当はもう大体さ…わかってんでしょ…?」
「… … … 」
「てかさ、そもそも…善人と悪人の線引き…あんたにわかる… ?説明できる…?」
ころころと、言うことが変わる男だ…
俺は面食らうと同時に、背中を…冷たい汗が、ゆっくりと伝うのを感じた。
コイツは… この男は、全て知っているらしい…
ただ…そのことに… 底知れぬ恐怖を、感じた…。
男が口元にうっすらと笑みを浮かべ…もったいぶりながら口を開く…。
「そいつら…俺が殺した奴らが、善人か、否か… ヒントはそこにあるよ~ん…」
善人か、否か… ?
「警察はどう見てんの…?当然、調べたんでしょ…?そいつらの過去の生き様…前科とか…」
それは当然、調べた。
被害者について…全て、調べている。
聞き込みも何度も… 生まれ故郷がどこか…
それから、彼らがどんな生活を送って来たのか…
他人とトラブルになっていないかなど、かなり緻密に…
捜査員をかなりの数、投入して…しらみつぶしに聞き込みをしている。
調べた結果、
全ての人間において、善良…
人から恨まれることなど皆無と思われる人間ばかりだった…
「調べた……前科、前歴はないし… 善良と思われる人達、ばかりだった… それが、なんだ…」
「あっ、はははははっ!! 」男が、わざとらしく声高らかに笑う…。
「… なんだ… 」
「や~~~っぱ、捜査機関って、無能なんだね…マジで、こりゃ駄目だな…やっぱ、俺の存在意義、あんじゃんってね…」
「は… 存在…意義… ?」
「前科前歴ない人間なら…問題ないって、思ってんの…?そんな人間は、絶対に過去に罪を犯していないとでも…?」
「は… ? どういう、意味… だ… 」
「てか、あんた自身さ…心当たり、あんでしょ…?俺がどうして、あんたを拘束してるか…あんたが、なんで俺の殺しの対象になってるか…今も、わかんねえまま…?」
「わ… わか、ら な… … …」
「ははっ… その顔… 動揺、しまくりじゃん…ほんとはさ…わかってんでしょ…?だってあんたさ…過去」
「言うな!!… 、 はあ、… は、あ … おまえ、何者、なんだ…」
「何、いきなり…声荒げてんの?くくっ…てか、認めなよ…あんた本当はもう大体さ…わかってんでしょ…?」
「… … … 」
「てかさ、そもそも…善人と悪人の線引き…あんたにわかる… ?説明できる…?」
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