18 / 21
ヒント
1
しおりを挟む
「まずはね…」
男が口元にうっすらと笑みを浮かべ…もったいぶりながら口を開く…。
「そいつら…俺が殺した奴らが、善人か、否か… ヒントはそこにあるよ~ん…」
善人か、否か… ?
「警察はどう見てんの…?当然、調べたんでしょ…?そいつらの過去の生き様…前科とか…」
それは当然、調べた。
被害者について…全て、調べている。
聞き込みも何度も… 生まれ故郷がどこか…
それから、彼らがどんな生活を送って来たのか…
他人とトラブルになっていないかなど、かなり緻密に…
捜査員をかなりの数、投入して…しらみつぶしに聞き込みをしている。
調べた結果、
全ての人間において、善良…
人から恨まれることなど皆無と思われる人間ばかりだった…
「調べた……前科、前歴はないし… 善良と思われる人達、ばかりだった… それが、なんだ…」
「あっ、はははははっ!! 」男が、わざとらしく声高らかに笑う…。
「… なんだ… 」
「や~~~っぱ、捜査機関って、無能なんだね…マジで、こりゃ駄目だな…やっぱ、俺の存在意義、あんじゃんってね…」
「は… 存在…意義… ?」
「前科前歴ない人間なら…問題ないって、思ってんの…?そんな人間は、絶対に過去に罪を犯していないとでも…?」
「は… ? どういう、意味… だ… 」
「てか、あんた自身さ…心当たり、あんでしょ…?俺がどうして、あんたを拘束してるか…あんたが、なんで俺の殺しの対象になってるか…今も、わかんねえまま…?」
「わ… わか、ら な… … …」
「ははっ… その顔… 動揺、しまくりじゃん…ほんとはさ…わかってんでしょ…?だってあんたさ…過去」
「言うな!!… 、 はあ、… は、あ … おまえ、何者、なんだ…」
「何、いきなり…声荒げてんの?くくっ…てか、認めなよ…あんた本当はもう大体さ…わかってんでしょ…?」
「… … … 」
「てかさ、そもそも…善人と悪人の線引き…あんたにわかる… ?説明できる…?」
ころころと、言うことが変わる男だ…
俺は面食らうと同時に、背中を…冷たい汗が、ゆっくりと伝うのを感じた。
コイツは… この男は、全て知っているらしい…
ただ…そのことに… 底知れぬ恐怖を、感じた…。
男が口元にうっすらと笑みを浮かべ…もったいぶりながら口を開く…。
「そいつら…俺が殺した奴らが、善人か、否か… ヒントはそこにあるよ~ん…」
善人か、否か… ?
「警察はどう見てんの…?当然、調べたんでしょ…?そいつらの過去の生き様…前科とか…」
それは当然、調べた。
被害者について…全て、調べている。
聞き込みも何度も… 生まれ故郷がどこか…
それから、彼らがどんな生活を送って来たのか…
他人とトラブルになっていないかなど、かなり緻密に…
捜査員をかなりの数、投入して…しらみつぶしに聞き込みをしている。
調べた結果、
全ての人間において、善良…
人から恨まれることなど皆無と思われる人間ばかりだった…
「調べた……前科、前歴はないし… 善良と思われる人達、ばかりだった… それが、なんだ…」
「あっ、はははははっ!! 」男が、わざとらしく声高らかに笑う…。
「… なんだ… 」
「や~~~っぱ、捜査機関って、無能なんだね…マジで、こりゃ駄目だな…やっぱ、俺の存在意義、あんじゃんってね…」
「は… 存在…意義… ?」
「前科前歴ない人間なら…問題ないって、思ってんの…?そんな人間は、絶対に過去に罪を犯していないとでも…?」
「は… ? どういう、意味… だ… 」
「てか、あんた自身さ…心当たり、あんでしょ…?俺がどうして、あんたを拘束してるか…あんたが、なんで俺の殺しの対象になってるか…今も、わかんねえまま…?」
「わ… わか、ら な… … …」
「ははっ… その顔… 動揺、しまくりじゃん…ほんとはさ…わかってんでしょ…?だってあんたさ…過去」
「言うな!!… 、 はあ、… は、あ … おまえ、何者、なんだ…」
「何、いきなり…声荒げてんの?くくっ…てか、認めなよ…あんた本当はもう大体さ…わかってんでしょ…?」
「… … … 」
「てかさ、そもそも…善人と悪人の線引き…あんたにわかる… ?説明できる…?」
ころころと、言うことが変わる男だ…
俺は面食らうと同時に、背中を…冷たい汗が、ゆっくりと伝うのを感じた。
コイツは… この男は、全て知っているらしい…
ただ…そのことに… 底知れぬ恐怖を、感じた…。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。


百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ファクト ~真実~
華ノ月
ミステリー
特別編からはお昼の12時10分に更新します。
主人公、水無月 奏(みなづき かなで)はひょんな事件から警察の特殊捜査官に任命される。
そして、同じ特殊捜査班である、透(とおる)、紅蓮(ぐれん)、槙(しん)、そして、室長の冴子(さえこ)と共に、事件の「真実」を暴き出す。
その事件がなぜ起こったのか?
本当の「悪」は誰なのか?
そして、その事件と別で最終章に繋がるある真実……。
こちらは全部で第七章で構成されています。第七章が最終章となりますので、どうぞ、最後までお読みいただけると嬉しいです!
よろしくお願いいたしますm(__)m
【Vtuberさん向け】1人用フリー台本置き場《ネタ系/5分以内》
小熊井つん
大衆娯楽
Vtuberさん向けフリー台本置き場です
◆使用報告等不要ですのでどなたでもご自由にどうぞ
◆コメントで利用報告していただけた場合は聞きに行きます!
◆クレジット表記は任意です
※クレジット表記しない場合はフリー台本であることを明記してください
【ご利用にあたっての注意事項】
⭕️OK
・収益化済みのチャンネルまたは配信での使用
※ファンボックスや有料会員限定配信等『金銭の支払いをしないと視聴できないコンテンツ』での使用は不可
✖️禁止事項
・二次配布
・自作発言
・大幅なセリフ改変
・こちらの台本を使用したボイスデータの販売

秘められた遺志
しまおか
ミステリー
亡くなった顧客が残した謎のメモ。彼は一体何を託したかったのか!?富裕層専門の資産運用管理アドバイザーの三郷が、顧客の高岳から依頼されていた遺品整理を進める中、不審物を発見。また書斎を探ると暗号めいたメモ魔で見つかり推理していた所、不審物があると通報を受けた顔見知りであるS県警の松ケ根と吉良が訪れ、連行されてしまう。三郷は逮捕されてしまうのか?それとも松ケ根達が問題の真相を無事暴くことができるのか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる