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事件

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「… いい人… とは、なんだ…?」

「あれ… 日本語の意味、わかんない…?いい人は、いい人だよ… あんたはこれまでの人生振り返って、
いい人って言えるのかって、聞いてるんだよ…」

「… … … … 」

「あら…無言になっちゃったね… つまりは、肯定できないってことだろうよ…?」

「… 貴様、何者だ… 」

「…堂々巡りだね… だから、僕は名乗らないよ…名乗る意味もないしね…とにかく、あんたが善人じゃないことだけは何故だか知ってるカッコイイ男…位に思っといてよ。」

「…ふ、… ふざけた、ことを… …」

「ふざけてないっつの… でも、あんたもさ…大概だよね…? 今じゃ、家にまで警備員沢山抱える大富豪みたいだけどさ…生まれは貧乏…そのものだったみたいだね…生まれながらの苦労人だ…」

「… うるさい… 」

「でもさ、だからと言ってさ…弱いモノ虐めが過ぎるよ… あんた、何人殺した…?両手でたりるの…?」

「… うるさい… 」

「…自分の境遇のせいとか、言うなよ…人それぞれ、与えられた環境は絶対的に違う。生まれながらに幸せな人も…不幸な人も、そりゃいるだろうよ… 」

「お前…ごときが、俺に説教…などと…」

「その、お前ごとき…僕ごときが…あんたをあの世に送るんだよ…?僕に目を付けられて不運だったね?
やっぱり表面上、いい人ってのが一番、質が悪いんだよね…強面こわもてだとそれだけで、人は警戒するのに…対称的に、ニコニコ笑っている人間は周りを油断させるだけさせて…最後に、笑って人を地獄へ蹴落とすんだから…あ~~ほんと、嫌な世の中だよね…」

「… … … 」

「ああ、もういいや…なんか、話すのに疲れちゃった… さて、どんながいい…?」

「は… 何… が、… ?」

「もちろん、消される方法、だよ…一応、今まで殺ってきた人、全てに要望、受付中~…」

「ふざ…ける、な… 消されて、たまるか…  ん… !! なぜだ…!!なぜ、作動しない…!」

「ああ…警報ボタン押したんだね…?でも、無駄だよ…システムは全部、電源落としちゃってるから…僕に手抜かりはない… 」

「… 頼む、やめて、くれ… 」

「…同じように、頼まれて… あんたはやめてあげたの…?」

「… … … 」

「ほらね… 人生甘くないんだよ…?じゃあ、…ちょっと、口塞ぐよ…失神するかもだけど」

「一部、いただくね… 大丈夫…その後はすぐ、だから… ばいばい…」

「…い、や … 嫌だ…やめ、…やめろおお… う!!ぎゃあああ… 痛い、… いたあああ…!!」

・・・・・・


「は~い…一丁上がり…ふふ、ふふん…ふふふん」

      「よし…あと…もう少しで、目標達成だ…楽しみだな~…」








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