一部、いただいちゃいます。

事件

３

「え…　…　？」

「謝れば済むと思ってる…？過去の罪…なかったことにできると思う…？てかさ…、一度でも被害者の子たちのこと、考えたことある…？そもそもその子ら、もうこの世にいないよね？でもね、周りの人は大事な人を無残な形で失ったにも関わらず…気丈にも、ずっと生きて耐えてる…　」

「…　…　…　」

「わかる…？簡単に謝って済むことじゃないことを、君はやったんだから…もう、取り返しがつかない。」

「う…　う…　助けて…　」

「だから無理って言ってんでしょ…？後悔するくらいなら、最初からやらなきゃいいよ…？来世がもしあったら、今度こそ気を付けてね……？んじゃ、もういいや…希望聞こうか…？どんながいい…？」

「…　希望…　？どんな、…　？」

「どんな風に、僕に消去されたいかってことだよ…」

「しょ…　しょう、きょ…　」

「そう、その方法…　自分自身の幕の閉じ方くらい…希望、聞こうかってさ…なにか、あるかな？」

「ひっ…　いや…　嫌…　お願い、殺さないで…お金なら…あるだけ用意するから…！いくら…！？あれば…他に欲しいもの、とか…パパに頼めば、なんでも…！」

「いらないって…ああ…例の事件も権力で揉み消したパパ、ね…でも、欲しいものか…強いて言えば…　」

「うん…何…　？」

「君のその、…　綺麗な、マニキュアの塗られた薬指…一本かな…」

「え…　…　　え…　？くすり…指…　…」

「先に、いただいちゃっていいかな…いただきます…　ちょっと大人しくしといて…　」

　　　　　ギギギギ　…　　ギギギギ

「ひ、い…　ぎゃあああああ…　…痛い…い、たああああ　　いやあああああ…！！」

「じゃあね…さよなら…」

…　…　…　　　…　…　…
　
「はい、一丁上がり…これに懲りて、来世ではちゃんとしてね…？てか、やっぱ女のが断然、力がないから楽でいいな…　ふふふん、ふフフフん……さーて、来週のターゲットは～～　…　？」