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組織

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連続殺人事件対策本部にて

「内容をまとめる。
この二ヶ月で都内近辺で起きた殺人事件は昨夜の件含め、合わせて7件。」

「被害者7名は、20代~50代の成人男性。
うち、既婚者4名、独身者3名…念のためにシステムで照合した結果、犯罪歴、前科はなし…」

「犯人は指紋や足跡等、一切の証拠を現場に残していない。また、この被害者全員に共通することとして、遺体に一部、欠損があること。欠損箇所に共通することとして、手の指が挙げられること…」

遺体から欠損している箇所…つまり、現場では見当たらず…犯人に持ち去られたであろう部分を絵にしたものが、スクリーンに映し出される。

確認しただけで、被害者7人の、指、7本分…

確かに全て、手の指であることに変わりない。

だが、どうやら部位が違うようだ。

「なんなんでしょうね…今回の殺人…」

昨年4月に異動してきたばかりの後輩の田代が、不思議そうに首を傾げる。

「気味、悪ーー… なんかの…ヤバい収集癖ですかね…自分がやった人間の指、一本ずつ持ってくとか普通じゃないっすよ…こっわ…  これ、続くと嫌じゃないっすか…?もういい加減、尻尾出せばいいのに…」

田代が大袈裟に、身震いするような仕草を見せる。

「… だな… 」

快楽殺人… ?単なる、愉快犯なのか…?

いや、何か、意味が……
なにかしら、目的があるに違いない…

  俺は無言で、スクリーンを見つめた。

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