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~拓海~
告白
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俺の質問に対し、瑠衣が真面目に返してくる。
「…そう、…マジなやつ… マジで、私はあなたに…拓海君に好きだって、告白しています。」
瑠衣が、真剣な顔で俺を見る…。
その眼に、嘘やからかいの色は見えない…。
「そ…それなら、返事… あ…あの… 」
自分で返事と、口に出したにも関わらず……あまりに驚き過ぎて、何が何だか…
「ストップ!!」
瑠衣が、俺の口を両手で塞ぐような素振りをして、俺はギョッとする。
「はあっ…?だ… だって… 」何がしたいんだ…
「いいの…返事は、まだいい…すぐにはいらない…今は、聞きたくない…。」
「えっ… でも… 」好きと告白しておいて、返事をするなと…?
瑠衣が、いつになく頬を赤らめて下を向く…こっちまで、赤くなりそうだ。
ヤバい…今になって、なんか…ドキドキしてきた…思えば俺は…女の方から告白されたことがない…。
葉月は俺からだ…
俺の方から、めちゃくちゃ勇気を振り絞って付き合ってくれって言って始まった葉月との恋…
「いいの…拓海君は、葉月ちゃんにフラれたばかりだから…わかってるから…まだ、拓海君の中に葉月ちゃんがいるのはわかってる…無理に、その気持ちを追い出せなんて言わない…言いたくない…。」
「… …瑠衣 … 」
「…だけど…私の気持ちは知ってて欲しい…最初に言ったあれ…あの、拓海君はセフレの一人ってやつ…?あれは、撤回する…もう、無理…もう、セフレなんていらない…そんな風に演じることができない…無理…今の私は、拓海君以外とするの、無理…」
「… えっ …」 する… その言葉が、妙にズシリと来た。
セフレの話は、わざわざこっちから出さずにいたのにもかかわらず…瑠衣が敢えて出してきたのに少なからず驚いた。
「とにかく…今すぐ返事なんていらない…なんならずっと、なくてもいい…拓海君にとっては、これまでどおりセフレ…セフレでもなんでもいい…から…私は、そばにいたい。今日みたいに、時々、こうやって一緒にご飯食べたい。時々、拓海君さえ良かったら、映画とか観に行きたい。拓海君が欲求不満な時は、好きな時に、その…して、欲しい…。拓海君がしたい時、私もしたいって絶対、思ってるから、私はこれからもずっと、拒むことはないって思ってて…なんなら、葉月ちゃんを頭の中で想像したり…名前だって…葉月って…呼んでも、いいよ…あ、目隠しとかしたら、そんな気分になる…?それはそれで、プレイみたいで…ちょっと、変…かな…あは… 」
「… る… 瑠衣… …」
なんと、言葉を返せばよいのかわからなかった…。
そんな、俺にとって… 男にとって…
都合のいい女に…おまえは、自ら進んで、なるつもりか…?
俺が… おまえのその気持ちを利用して…おまえの身体を…意のままに、弄ぶかもしれないのに…
あまりに、健気すぎる…
明るく…いつも、俺の前では悩みなんてどこにあるのかわからないくらいに、ケラケラ笑ってて…
俺と葉月のデートの話も、俺の軽い愚痴も…楽しそうに聞いてて…
俺がそういう気分の時は惜しみなく、セフレだからいいよって、自分の身体を俺に差し出して…
素直に、気持ちいいって、喘いでて…
でも…内心は… 一体、どんな気持ちだったんだろう…
今まで、想像すらしなかった…
気付くことすらなかった瑠衣の気持ちに…
俺はこの時初めて、触れたような気がした…。
「…そう、…マジなやつ… マジで、私はあなたに…拓海君に好きだって、告白しています。」
瑠衣が、真剣な顔で俺を見る…。
その眼に、嘘やからかいの色は見えない…。
「そ…それなら、返事… あ…あの… 」
自分で返事と、口に出したにも関わらず……あまりに驚き過ぎて、何が何だか…
「ストップ!!」
瑠衣が、俺の口を両手で塞ぐような素振りをして、俺はギョッとする。
「はあっ…?だ… だって… 」何がしたいんだ…
「いいの…返事は、まだいい…すぐにはいらない…今は、聞きたくない…。」
「えっ… でも… 」好きと告白しておいて、返事をするなと…?
瑠衣が、いつになく頬を赤らめて下を向く…こっちまで、赤くなりそうだ。
ヤバい…今になって、なんか…ドキドキしてきた…思えば俺は…女の方から告白されたことがない…。
葉月は俺からだ…
俺の方から、めちゃくちゃ勇気を振り絞って付き合ってくれって言って始まった葉月との恋…
「いいの…拓海君は、葉月ちゃんにフラれたばかりだから…わかってるから…まだ、拓海君の中に葉月ちゃんがいるのはわかってる…無理に、その気持ちを追い出せなんて言わない…言いたくない…。」
「… …瑠衣 … 」
「…だけど…私の気持ちは知ってて欲しい…最初に言ったあれ…あの、拓海君はセフレの一人ってやつ…?あれは、撤回する…もう、無理…もう、セフレなんていらない…そんな風に演じることができない…無理…今の私は、拓海君以外とするの、無理…」
「… えっ …」 する… その言葉が、妙にズシリと来た。
セフレの話は、わざわざこっちから出さずにいたのにもかかわらず…瑠衣が敢えて出してきたのに少なからず驚いた。
「とにかく…今すぐ返事なんていらない…なんならずっと、なくてもいい…拓海君にとっては、これまでどおりセフレ…セフレでもなんでもいい…から…私は、そばにいたい。今日みたいに、時々、こうやって一緒にご飯食べたい。時々、拓海君さえ良かったら、映画とか観に行きたい。拓海君が欲求不満な時は、好きな時に、その…して、欲しい…。拓海君がしたい時、私もしたいって絶対、思ってるから、私はこれからもずっと、拒むことはないって思ってて…なんなら、葉月ちゃんを頭の中で想像したり…名前だって…葉月って…呼んでも、いいよ…あ、目隠しとかしたら、そんな気分になる…?それはそれで、プレイみたいで…ちょっと、変…かな…あは… 」
「… る… 瑠衣… …」
なんと、言葉を返せばよいのかわからなかった…。
そんな、俺にとって… 男にとって…
都合のいい女に…おまえは、自ら進んで、なるつもりか…?
俺が… おまえのその気持ちを利用して…おまえの身体を…意のままに、弄ぶかもしれないのに…
あまりに、健気すぎる…
明るく…いつも、俺の前では悩みなんてどこにあるのかわからないくらいに、ケラケラ笑ってて…
俺と葉月のデートの話も、俺の軽い愚痴も…楽しそうに聞いてて…
俺がそういう気分の時は惜しみなく、セフレだからいいよって、自分の身体を俺に差し出して…
素直に、気持ちいいって、喘いでて…
でも…内心は… 一体、どんな気持ちだったんだろう…
今まで、想像すらしなかった…
気付くことすらなかった瑠衣の気持ちに…
俺はこの時初めて、触れたような気がした…。
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