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~智花〜
同僚
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なんで、三橋君が近くにいることに気付かなかったんだろう…。
こんなにも、周りが…見えていなかったなんて…。
いつもの私であれば、あり得ない…。
すぐ近くに知り合いが座っていることに気付かなかったこと自体、本当に恥ずかしい…。
「最低って…は~、いやいや、別に狙って座ってもないしそんなん言われても…てか、彼氏…メッチャ、イケメンですね…ありゃ、もてるわ~マジで、俺と同レベル…なんちて。」
「… … …」
「あ…失礼…もと彼氏、か…てかさ、智花さん、なんで別れ話されて、あんな冷静なんすか…?」
「やっぱ最低…話、聞いてるじゃない…」話を掘り下げて欲しくない…。
「なんであんなもの分かりいいフリ、するんですか…全然取り乱さないし…別れたくないって、泣きもしないし…」
「そっ…そんな、こと…できるわけ」言いかけた瞬間だった…。
「あっと…すんません…連れ、トイレから戻って来たんで…続きはまた…」
「あっ… … 」
奥の廊下から…小柄な女性が歩いて来たのに気付く…
私は直ぐに前を向く…もう、振り向けない…。
三橋君の彼女だろうか…。
聞く気もないのに…その女性の声が後方から耳に届いてしまう。
「お待たせ~」
「や、全然…この後、どうしよっか…?」
「んー…買い物でもする…?…映画とかでもいいし…」
「ああ…歩きながら考えよっか~?」
「うん。」
今まで話していたのが嘘みたいに…他人のように装う三橋君が…
私の横を、その女性と二人、過ぎ去っていく姿をぼうっと見つめる…。
三橋君より20センチは小さそうな彼女…。
私よりはるかに小柄な彼女…
ちょうど…あの子と、同じくらいの体格かもしれない…。
後ろから見ただけでわかる…。
細く…小さく、華奢な身体つき…三橋君と比べると、肩幅の差が凄い…。
世の中の男の大半は…
あんな…守ってあげたくなるような、か細い女性を好むのだろうか…。
「… 馬鹿 …」
私は、また虚しく、
独り言をつぶやいた…。
こんなにも、周りが…見えていなかったなんて…。
いつもの私であれば、あり得ない…。
すぐ近くに知り合いが座っていることに気付かなかったこと自体、本当に恥ずかしい…。
「最低って…は~、いやいや、別に狙って座ってもないしそんなん言われても…てか、彼氏…メッチャ、イケメンですね…ありゃ、もてるわ~マジで、俺と同レベル…なんちて。」
「… … …」
「あ…失礼…もと彼氏、か…てかさ、智花さん、なんで別れ話されて、あんな冷静なんすか…?」
「やっぱ最低…話、聞いてるじゃない…」話を掘り下げて欲しくない…。
「なんであんなもの分かりいいフリ、するんですか…全然取り乱さないし…別れたくないって、泣きもしないし…」
「そっ…そんな、こと…できるわけ」言いかけた瞬間だった…。
「あっと…すんません…連れ、トイレから戻って来たんで…続きはまた…」
「あっ… … 」
奥の廊下から…小柄な女性が歩いて来たのに気付く…
私は直ぐに前を向く…もう、振り向けない…。
三橋君の彼女だろうか…。
聞く気もないのに…その女性の声が後方から耳に届いてしまう。
「お待たせ~」
「や、全然…この後、どうしよっか…?」
「んー…買い物でもする…?…映画とかでもいいし…」
「ああ…歩きながら考えよっか~?」
「うん。」
今まで話していたのが嘘みたいに…他人のように装う三橋君が…
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三橋君より20センチは小さそうな彼女…。
私よりはるかに小柄な彼女…
ちょうど…あの子と、同じくらいの体格かもしれない…。
後ろから見ただけでわかる…。
細く…小さく、華奢な身体つき…三橋君と比べると、肩幅の差が凄い…。
世の中の男の大半は…
あんな…守ってあげたくなるような、か細い女性を好むのだろうか…。
「… 馬鹿 …」
私は、また虚しく、
独り言をつぶやいた…。
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