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~杉崎~
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俺はメールを送信した後、ゆっくりと起き上がる。
返事がすぐに来るとも限らない…。
珈琲でも飲みながら、気長に待っていよう。
すると、ブブブと… 突如、携帯が震えた。
見ると、彼女から早くも返信が来ていて…自分の方から送っていながらも、心が跳ねる。
すぐに、中身を確認する。
『こんばんは、杉崎さん、今週もお疲れ様でした。まだ、全然起きてますよ。メール、ありがとうございます。』
そんな、シンプルな返信だった。
家にいるとも、書いていない…
でも、だからといって、外で何かしているとも…文面から、誰かが近くにいるようにも感じられない。
俺は、すぐにメールを打ち込む。
『いきなりごめん。今から、電話なんてできたりするかな…そちらの状況的に…あ、もちろん無理なら、全然いいから…』
送信ボタンを押す。
やはり、小心者だ…。
どれだけ、まどろっこしいのだろう…。
文面にも全く、大人の男の余裕がない。
全て、自分自身で逃げ場を作っているかのようなメールで情けなくもあるが、今の俺にはこれが精一杯だ…。
ブブブ…
『電話、大丈夫です。私も、お話ししたいなって思っていたので』
「 … っ… … 」
俺には…彼女のこのメールで十分だった。
私も話したいと思っていた…
社交辞令かもしれないが、彼女のその返しの言葉だけで、俺の気持ちは高揚し、気付けば、ダイヤルボタンを押していた。
返事がすぐに来るとも限らない…。
珈琲でも飲みながら、気長に待っていよう。
すると、ブブブと… 突如、携帯が震えた。
見ると、彼女から早くも返信が来ていて…自分の方から送っていながらも、心が跳ねる。
すぐに、中身を確認する。
『こんばんは、杉崎さん、今週もお疲れ様でした。まだ、全然起きてますよ。メール、ありがとうございます。』
そんな、シンプルな返信だった。
家にいるとも、書いていない…
でも、だからといって、外で何かしているとも…文面から、誰かが近くにいるようにも感じられない。
俺は、すぐにメールを打ち込む。
『いきなりごめん。今から、電話なんてできたりするかな…そちらの状況的に…あ、もちろん無理なら、全然いいから…』
送信ボタンを押す。
やはり、小心者だ…。
どれだけ、まどろっこしいのだろう…。
文面にも全く、大人の男の余裕がない。
全て、自分自身で逃げ場を作っているかのようなメールで情けなくもあるが、今の俺にはこれが精一杯だ…。
ブブブ…
『電話、大丈夫です。私も、お話ししたいなって思っていたので』
「 … っ… … 」
俺には…彼女のこのメールで十分だった。
私も話したいと思っていた…
社交辞令かもしれないが、彼女のその返しの言葉だけで、俺の気持ちは高揚し、気付けば、ダイヤルボタンを押していた。
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