138 / 195
~不安~
不順
しおりを挟む
確かに、そうだ…
細野さんはともかく、杉崎さんの彼女である林さんからすれば、
私は立派な … ううん、最低な、泥棒猫…。
もちろん、私のしたことは…
ここ最近、特に芸能人が糾弾されがちな不倫などではない…
だけどやっぱり、人の恋人を奪う不誠実な行為には、変わりない…。
だからこそ、杉崎さんと抱き合う時には…そして、抱きあった後にも…
後ろめたさが… 罪悪感が…ずっと、つきまとっている…。
でも、もう限界だ…
早く、拓海と別れて…
杉崎さんと人の目を気にすることなく、恋人同士になりたい…。
でも…
今の私の心の大半を占める、心配事…
そのことが、四六時中、私の頭から離れてくれない…。
あの日以降… 夜もしっかり眠れていない…
あの、夜のこと…
「どうしよう… もし… もし…」
誰もいない部屋で…私はひとり、静かに呟く。
まだ、… 来ていない…
予定日を、既に一日過ぎているのだ…。
たまに、そういう月もある… だけど…
それでも、毎回… トイレに行く度に緊張してしまう…。
いつ、来るのだろう…
単なる生理不順だろうか…
生理がこんなに待ち遠しいことなど、いまだかつてない… なかった…。
「… はあ …お願いだから、早く、来て… 」
誰にも言えない… 拓海にも言いたくない…。
家族にも絶対に相談できない…。
ましてや、杉崎さんに言えるはずもない…。
私は… 不安過ぎる現実から気を紛らわすためだけに、
力なく、テレビのスイッチを入れた…。
細野さんはともかく、杉崎さんの彼女である林さんからすれば、
私は立派な … ううん、最低な、泥棒猫…。
もちろん、私のしたことは…
ここ最近、特に芸能人が糾弾されがちな不倫などではない…
だけどやっぱり、人の恋人を奪う不誠実な行為には、変わりない…。
だからこそ、杉崎さんと抱き合う時には…そして、抱きあった後にも…
後ろめたさが… 罪悪感が…ずっと、つきまとっている…。
でも、もう限界だ…
早く、拓海と別れて…
杉崎さんと人の目を気にすることなく、恋人同士になりたい…。
でも…
今の私の心の大半を占める、心配事…
そのことが、四六時中、私の頭から離れてくれない…。
あの日以降… 夜もしっかり眠れていない…
あの、夜のこと…
「どうしよう… もし… もし…」
誰もいない部屋で…私はひとり、静かに呟く。
まだ、… 来ていない…
予定日を、既に一日過ぎているのだ…。
たまに、そういう月もある… だけど…
それでも、毎回… トイレに行く度に緊張してしまう…。
いつ、来るのだろう…
単なる生理不順だろうか…
生理がこんなに待ち遠しいことなど、いまだかつてない… なかった…。
「… はあ …お願いだから、早く、来て… 」
誰にも言えない… 拓海にも言いたくない…。
家族にも絶対に相談できない…。
ましてや、杉崎さんに言えるはずもない…。
私は… 不安過ぎる現実から気を紛らわすためだけに、
力なく、テレビのスイッチを入れた…。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
79
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる