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~決意~

直球

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「え~~!まさかと思って聞いたのに、マジですか~いいな~杉崎さん優しいな~水無月さんってホント羨ましい…杉崎さんと四六時中、一緒で…しかも、あんな限定スイーツまで、買ってもらえるなんて~ 」

「 …そう、ですね…杉崎さんは優しいです…でも、四六時中ってことは… ない、ですよ…」

なんだろう… 

心がざわざわしてしまう…。

なぜ、この、細野さんという人は… 私の神経を…こうも、逆なでするような話し方をするんだろう…。

四六時中とは、どういう意味だろう… 
どうしても、彼女が敢えて使ったその言葉には…ほかの意味を含んでいそうで、不安になる…。

一言で言うと、不快だ… これ以上、できれば話を広げたくない…。

でも、彼女の目的はきっと…  例の話だ…。

「え~~ だって~ 時々、二人で食事に行ってるの見かけますし~ 」

「… … … 」いつ、見られていたのか… わからない… 

「なにより… 例の出張… やっぱり物凄く、びっくりしましたよ~ 」

「 …出張… 」

「私が言うのもなんですけど、智花さん…知ってたのかな~って…」

やはり、その話… 
私は言い訳を探しながらも、なんとか言葉を発した。

「あの出張は、本当に急遽決まった、もので…私にも突然、話が…きて… 」

「…たとえ!急遽決まったとしても…さすがに当日じゃないんだし…普通、カレカノの関係にある人になら話すでしょう?異性と二人で出張に行くことになったって… さすがに、ねえ…」

「そう… かな… 」思わず敬語が取れてしまうが、直す気力がない…。

そもそも、杉崎さんは林さんに出張の件を話しているかもしれないのに…なんで、ここまで決めつけるんだろう。

細野さんは私の態度に構わず、言葉を続ける。

「…もう…いい加減、教えてくださいよ~見ててお二人、怪しいな~って思ってるんです…」

「… …え …」思ったよりも、直球だ。 

「もう~しらばっくれちゃって~そうやってとぼけたフリして、陰でコソコソ何やってるんだろうって話ですよ…もしかしてもうとっくに…デキちゃってたり、して…」

「… …   …」

それまで、始終笑顔で話していた細野さんの声のトーンが、あからさまに下がり…

スっと… 

彼女の表情から笑顔が消えたのを、私は無言で見返した…。






  













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