【完結(続編)ほかに相手がいるのに】

もえこ

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~智花~

相談

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「瑠衣ちゃん…聞いてもいいかな…あの人が、瑠衣ちゃんの好きになった人…?」

「え… …」

「さっきのお店でも言ってた、セ…セフレの中の一人…もしかして、好きって…彼の…ことだったりするのかな…?」

「あ… … 」瑠衣が、わかりやすく目をしばたたかせる…。

瑠衣が以前も、今夜…お店でも…
セフレの中の一人を、本気で好きになってしまったと…言っていた…。 

その彼に、時々ご飯を作るとも言っていた…この距離だ…
お隣さんなら料理を振舞うのは容易いはずだ…。

さっきの、拓海に対する…瑠衣のあの態度… 

彼なのではないか…  
だからこそ瑠衣は…私を彼の部屋に連れて行ったのではないか…

「…さすが、智花さん。そう、なんです…彼のことが好き…でも…やっぱり彼女さんがいるので…打ち明けることすら出来なくて…なかなか気持ち保つの、厳しくて…なんかすみません…ほんの少し…智花さんに会って欲しい気持ちもあったかもです…」

「… ううん… 」

「あの…お風呂、沸かしてきますね~智花さん、今夜はゆっくり語りましょう~てか、良かったら相談に乗ってくださいね~あ!もちろん、智花さんの話も…じゃあ…しばしお待ちを…」

瑠衣が笑いながら、シャワー室に消えていく…。

「… うん … 」

今日は、色々なことがあり過ぎた…

そして、相談といっても…相手が拓海だとわかってしまったがゆえに…
瑠衣の相談に、どのように乗ったら良いのか、わからない…

そして、今日… 
拓海が話した内容…   聞いてない…

あの二人が、九州に…  泊まりの出張だなんて…

「はあっ……」

   むしろ私が…誰かに相談したいくらいだ…  
       
修哉さんはなんで、
いつも私に…何も…何一つ、話してくれないんだろう…

もう、ダメなのかもしれない… 

ううん…違う…
もしかしたら、最初から…駄目だったのかもしれない…。

 もう、今日はあまり、考えたくない…。
 
私は目を閉じて、ゆっくりとソファに背を預けた。  





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