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~拓海~
未確認物体
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いざ…
携帯を手にして、メールの文章を作成しようとした瞬間…
ピン、ポン …
家のチャイムが鳴った…。
こんな時間に… 他人の家のチャイムを押す人間…。
郵便か…?いや…こんな時間に、荷物の配達なわけはない…。
俺はベッドに仰向けに寝転んだままの体勢で、ゆっくりと時計を見上げる…。
既に、10時は過ぎている…。
きっと… いや、間違いなく… アイツだ…。
ピン、ポーン …
「… … …相手、してる場合じゃないんだよ、マジで…」
俺はぼそりと一人呟くが、ドアの向こうの相手はやっぱり、こちらの状況にはお構いなしだ…。
ピピ、ピピ… ピンポポポポン…
「 …なんだ、この鳴らし方… 」
こんな鳴らし方が出来るのかと思うほどに… 連打してくる…
もう絶対、瑠衣に違いない…。
非常識な時間に、玄関のベルを躊躇なく、面白おかしく連打する女…
もしかして、酔っぱらっているのかとも思う…。
「はあっ… 」俺はのっそりと、上半身を起こす…。
しばらくの時間、ぼうっとドアを見つめる…。
そういえば、ここしばらく、瑠衣には会っていない…。
確か、研修と言っていたか… どっかにしばらく…確か1週間程度、出張と言っていたなと記憶を呼び起こす…。
「… 無視、しよ… やっぱこっちが先だ… 」
俺はゆっくりと起き上がり、テーブルの上のビニール袋を目にして、ハッとする…。
「やばっ…、 アイス…、置いたままだった…!! 」
ただちに棒アイスの袋を外側から触って確認すると、アイスが少し、溶けかけている…。
だが、さすがに12月で気温が低いせいか、まだ原型は留めているようだ。
「もっかい冷やしとくか…あーあ…何、やってんだろ俺… 」
俺はボソリと呟き、冷蔵庫へ向かうその、途中…
ピンポン、
ピンポン、
ピン、ポポポン…
「…ち …しつこい、な… 」
俺は思わず舌打ちをし…さすがに観念してドアへ向かう。
ドアの前で適当に話して、今日は帰ってもらおう…。
この勢いでもう一度だけ…葉月に、連絡しておきたい…。
さっきよりはもっと真剣に…
葉月に俺の気持ちが…反省と謝罪の気持ちが少しでも届くように…
もっと真剣に、文章を起案せねばという気持ちになっていた…。
「はあっ … 」
通路側にキッチンがあるため、出窓部分から光が漏れているのだろう…
確実に、居留守だとわかっての、瑠衣のピンポン攻撃だ…。
「る~い~!しつこいぞ…今日はちょっと無理なんだ…急ぎでやること、あっ… 」
ドアを開けると同時に…早口で説明をした瞬間だった…。
「え… … … ?」
ガサッ…
思わず…手にしていたままのアイスの袋を取り落とす…
俺の頭の中は…突如、 真っ白になった…
見たことのある顔だ… な…なんで… この人が…?
そこには… 瑠衣の後ろ…には…
俺が、1パーセントも予想もしない人が… 立っていた…。
「… な… ん、で …? 」
「 … え … 、…え…? 」
ほら…相手も…動揺している…
これ以上ないほどに、
目を見開いて俺を見る相手の目には…
驚き以外の、感情が見えない…
なんで…
この日に限って…
ドアスコープでちゃんと訪問者を確認しなかったんだろう…
未確認、物体が、目の前に…
いや…未確認、人体、か… …
そんな、馬鹿なことを頭の隅で、思ったが…
後の祭り、だった。
携帯を手にして、メールの文章を作成しようとした瞬間…
ピン、ポン …
家のチャイムが鳴った…。
こんな時間に… 他人の家のチャイムを押す人間…。
郵便か…?いや…こんな時間に、荷物の配達なわけはない…。
俺はベッドに仰向けに寝転んだままの体勢で、ゆっくりと時計を見上げる…。
既に、10時は過ぎている…。
きっと… いや、間違いなく… アイツだ…。
ピン、ポーン …
「… … …相手、してる場合じゃないんだよ、マジで…」
俺はぼそりと一人呟くが、ドアの向こうの相手はやっぱり、こちらの状況にはお構いなしだ…。
ピピ、ピピ… ピンポポポポン…
「 …なんだ、この鳴らし方… 」
こんな鳴らし方が出来るのかと思うほどに… 連打してくる…
もう絶対、瑠衣に違いない…。
非常識な時間に、玄関のベルを躊躇なく、面白おかしく連打する女…
もしかして、酔っぱらっているのかとも思う…。
「はあっ… 」俺はのっそりと、上半身を起こす…。
しばらくの時間、ぼうっとドアを見つめる…。
そういえば、ここしばらく、瑠衣には会っていない…。
確か、研修と言っていたか… どっかにしばらく…確か1週間程度、出張と言っていたなと記憶を呼び起こす…。
「… 無視、しよ… やっぱこっちが先だ… 」
俺はゆっくりと起き上がり、テーブルの上のビニール袋を目にして、ハッとする…。
「やばっ…、 アイス…、置いたままだった…!! 」
ただちに棒アイスの袋を外側から触って確認すると、アイスが少し、溶けかけている…。
だが、さすがに12月で気温が低いせいか、まだ原型は留めているようだ。
「もっかい冷やしとくか…あーあ…何、やってんだろ俺… 」
俺はボソリと呟き、冷蔵庫へ向かうその、途中…
ピンポン、
ピンポン、
ピン、ポポポン…
「…ち …しつこい、な… 」
俺は思わず舌打ちをし…さすがに観念してドアへ向かう。
ドアの前で適当に話して、今日は帰ってもらおう…。
この勢いでもう一度だけ…葉月に、連絡しておきたい…。
さっきよりはもっと真剣に…
葉月に俺の気持ちが…反省と謝罪の気持ちが少しでも届くように…
もっと真剣に、文章を起案せねばという気持ちになっていた…。
「はあっ … 」
通路側にキッチンがあるため、出窓部分から光が漏れているのだろう…
確実に、居留守だとわかっての、瑠衣のピンポン攻撃だ…。
「る~い~!しつこいぞ…今日はちょっと無理なんだ…急ぎでやること、あっ… 」
ドアを開けると同時に…早口で説明をした瞬間だった…。
「え… … … ?」
ガサッ…
思わず…手にしていたままのアイスの袋を取り落とす…
俺の頭の中は…突如、 真っ白になった…
見たことのある顔だ… な…なんで… この人が…?
そこには… 瑠衣の後ろ…には…
俺が、1パーセントも予想もしない人が… 立っていた…。
「… な… ん、で …? 」
「 … え … 、…え…? 」
ほら…相手も…動揺している…
これ以上ないほどに、
目を見開いて俺を見る相手の目には…
驚き以外の、感情が見えない…
なんで…
この日に限って…
ドアスコープでちゃんと訪問者を確認しなかったんだろう…
未確認、物体が、目の前に…
いや…未確認、人体、か… …
そんな、馬鹿なことを頭の隅で、思ったが…
後の祭り、だった。
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