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~就寝~

遠い眼

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「いや… やめて…」

今夜、最後に拓海に抱かれる…
そう、覚悟していたとしても、こんなことをされれば、恥ずかしさは助長される…。
私は身を捩って、その体勢から逃れようと動く…
でも…脚を閉じようとしても、全く力が及ばない… 

薄暗いとはいえ、そもそも拓海に…こんなことをいきなりされたことはない…。
じっと、私のそこを… 
その部分を凝視するかのような拓海の鋭い視線が、あまりに怖い…。
羞恥心に火がつき、一気に体温が上昇するのを自覚する…。

「…拓海…や、め… やだ …そんなに…見ないで… 」声が小さくなる…

「…こんなことに、なるなら… もう、いっそ… … このまま…  そうだ、それが、いい…」

ぼそりと…

拓海が何か、独り言のように…
何か、呟くのが聞こえた…。

「え… ?」
私は聞き返す…。

「… 子供、作ろう… 葉月… 俺と葉月の子供…な… いい、よな…?  」
拓海が、遠い眼をして、

      一言、そう呟いた…。

こ……  
 こど、も…?  


子供、…   
子供… って…  どういう…意味…  
何…  何を、言って…  

「え… … たく、み…何、言って… んんっ… んぅ… 」

言葉を続けようとしたが、すぐに拓海に唇を塞がれ、すかさず拓海の熱い舌が口内に滑り込み、私の思考を奪っていく…。

「んっ…んんっ… !!んっ… ふ… んっ…」

キスをされたままの状態で、拓海の指が再び私の中心部に深く、埋め込まれ…私は少しの痛みにのけ反る… 。

「んっ…ん… 」

苦しい… 
すぐさま拓海の指が…私の中で、怒ったかのように激しく、うごめき始める…。 

私は混乱した頭で…でも…なんとか…
今、拓海が口走ったことを頭の中で…繰り返す…。


      子どもをつくろう…

       それは、つまり…


           
         まさか…


頭の隅で… 

その意味を、やっと理解して、

私は拓海のことを…

この時、初めて…
本当の意味で、怖いと思った…。




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