上 下
33 / 195
~就寝~

愛撫

しおりを挟む
「あっ… や、やめ… 」

もう、ダメだ…
私は拓海の柔らかな髪を、力なくつかむ…

「んっ… … 葉月… 動くな… 」
ぴちゃぴちゃと、鳴り響く水音…
拓海に、行為をやめる気配はない…

「駄目… 拓海… 離、し… あっ… … … 」

波が、一気に押し寄せてくる…
駄目だ… もう、… 耐えることができない…

ちゅうと、拓海が私の敏感な部分を強めに吸った瞬間…

「やあっ… ああああ… あ… あっ…  …」
私はビクビクと身体を震わせ、身体を弓なりに反らせる…

快楽の波に…呆気なく飲まれて…しまった…

最低… 最悪だ…。 

「… … … … 」

拓海が無言のまま、ゆっくりと顔を上げて、私の顔を見る。

「… ふ… 何、…そのヤバい表情… 」

濡れた口元を手の甲でぐいと、ぬぐい…
身体をゆっくりと起こして私に笑いかける拓海がまるで、今までの拓海と別人のように見えた…。

「… … …」

だからと言って、何と返せば良いのかわからない…。

「…そんなに…良かったの…?おまえのここ…滅茶苦茶ひくついてるし…すげえ濡れてくるし…俺もビビった…」

「… … …」卑猥な表現に、息を飲む…。

「そっか…こうされるのが好きだったんだな、おまえ… 俺…今まであんましてやれなくて、ごめんな…」

「… … … 」

して…やれなくて… ごめん…?

心の奥が… ぎゅっと、絞られたような感覚を覚えた。
なんだろう… 嫌な感じだ… 

私は拓海に、して…もらっているのだろうか… 
愛撫を…して…もらっている…?

「… … … 」

「そんな、ずっと黙ってんなよ…ていうか、ひょっとして良すぎて、放心状態…?じゃ、続き…するぞ… 」

拓海の手が、再び私の脚にかかる…。
びくんと、反射的に身体が跳ねた…。

「… あ… やめ、て…拓海…私もう、… 」
無駄だと思っていても、身体を起こそうとする…。

ああ…でも…全然…
手に…腕に…力が入らないことに、今更ながらに気付く…。







しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

【R18】ご主人様に愛されたい

恋愛 / 完結 24h.ポイント:14pt お気に入り:7

終R18 気弱なサンタは、クリプレガチャをお届け中!

恋愛 / 完結 24h.ポイント:21pt お気に入り:61

合法ロリータ妻調教

大衆娯楽 / 完結 24h.ポイント:78pt お気に入り:26

ネトゲ女子は社長の求愛を拒む

恋愛 / 完結 24h.ポイント:71pt お気に入り:1,367

【R 18】お見合い話を持ちかけてきた母の親友を代わりに抱いた

恋愛 / 完結 24h.ポイント:6,085pt お気に入り:5

【完結 R18】ほかに相手がいるのに

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:85pt お気に入り:211

私、不運なんです!?

恋愛 / 完結 24h.ポイント:14pt お気に入り:144

魔導士チェリルは胸キュン!

恋愛 / 完結 24h.ポイント:717pt お気に入り:6

処理中です...