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計人くんが立ち去った後、私はゆっくりとベッドから起きようとする。
ズキンっと…身体の芯が疼いたような感覚を覚える。
私はのろのろと身を起こし、近くに散乱した衣類をかき集める。
何が起こった…
昨夜、計人くんがうちにお惣菜を届けてくれた…
隆仁さんと計人くん…二人のお母さんは、良く作り過ぎたと言っては私のいえに時々食事を届けてくれた。
社会人になってから一人暮らしを始めた私は、心から感謝をしながらそのたまにある美味しくて栄養の行き届いた宅配便を受け取っていた。今まではたいてい、隆仁さんを通じて…。
でも、隆仁さんは今出張中で不在にしているため、昨夜は珍しく計人くんが自転車でわざわざ届けにきてくれたのだ…。
「美弥ちゃん、俺、この部屋に来たことないし、ちょっとだけ、上がってみたいな…駄目?」
そんな風に可愛く尋ねられて、いや、とは言えなかった。
男性ではあるけど、計人くんだからまあいっか…って、軽い気持ちで部屋に上げてしまったのだ…。
数年ぶりに再会した時、子供の頃は可愛かった計人くんが、あんなに見た目が変わり、背も高く素敵な男性に成長していて、内心驚いた…。もちろん、声に出しては言わなかったけど…。
でも、姿かたちは成長していても中身は全く変わってなくて、やっぱり可愛くて、発言に茶目っ気もあって、少しぶっきらぼうな物言いで…その彼のすべてが可愛い弟のようだと思っていた私…。
現実的にも、彼は今後、私の義理の弟…になると思っていたのに…
なんてことだ…
昨夜、計人くんを部屋に招き入れて、珈琲をいれようと立ち上がろうとしたら、突然腕を引かれて押し倒された…
突然のことで…気が動転して、素早く逃げることが出来ずに…結果…
ああ…なんてことだ…隆仁さんに…なんて、…説明したらよいのか…わからない。
あなたの…弟に、無理矢理…されました… だなんて、
…そもそも、言えるはずがない……
ぼんやりした頭で、裸のままバスルームへ移動する…。
洗面台の前で、鏡の中に写る全裸の自分を見てハッとする…
首筋のところ…と胸の近く…にうっすらと残るバラ色の印…これは…キスマークだ…
(好き…好きだ…美弥ねぇ…ああ…好き…)
熱に浮かされたような声で、私の内部を激しく貫きながら…蹂躙しながら、こんな目立つ場所に…痕跡を残すなんて…ああ…これはきっと、隆仁さんに見られたらただでは済まない…
私は鏡から目を逸らし、バスルームで身体を綺麗に洗うことに専念する…。
(美弥…美弥…)
計人くんの、私を呼ぶ甘い声が、頭から離れてくれない…
計人くんは完全に…子供ではなく…大人の男…だった…
私をかき抱く力強い腕…のしかかる汗ばんだ身体…荒い息遣い…私の中を…奥深く刺激する長い指と舌…あと…
…ああ 駄目だ…
隆仁さん…ごめんなさい…私、油断してしまった…許して…許して…
もう、絶対こんなこと、ないようにするから…絶対、気を付けるから…
私はそう、懺悔しながら、少しぬるめのシャワーを頭から浴び続けた…。
ズキンっと…身体の芯が疼いたような感覚を覚える。
私はのろのろと身を起こし、近くに散乱した衣類をかき集める。
何が起こった…
昨夜、計人くんがうちにお惣菜を届けてくれた…
隆仁さんと計人くん…二人のお母さんは、良く作り過ぎたと言っては私のいえに時々食事を届けてくれた。
社会人になってから一人暮らしを始めた私は、心から感謝をしながらそのたまにある美味しくて栄養の行き届いた宅配便を受け取っていた。今まではたいてい、隆仁さんを通じて…。
でも、隆仁さんは今出張中で不在にしているため、昨夜は珍しく計人くんが自転車でわざわざ届けにきてくれたのだ…。
「美弥ちゃん、俺、この部屋に来たことないし、ちょっとだけ、上がってみたいな…駄目?」
そんな風に可愛く尋ねられて、いや、とは言えなかった。
男性ではあるけど、計人くんだからまあいっか…って、軽い気持ちで部屋に上げてしまったのだ…。
数年ぶりに再会した時、子供の頃は可愛かった計人くんが、あんなに見た目が変わり、背も高く素敵な男性に成長していて、内心驚いた…。もちろん、声に出しては言わなかったけど…。
でも、姿かたちは成長していても中身は全く変わってなくて、やっぱり可愛くて、発言に茶目っ気もあって、少しぶっきらぼうな物言いで…その彼のすべてが可愛い弟のようだと思っていた私…。
現実的にも、彼は今後、私の義理の弟…になると思っていたのに…
なんてことだ…
昨夜、計人くんを部屋に招き入れて、珈琲をいれようと立ち上がろうとしたら、突然腕を引かれて押し倒された…
突然のことで…気が動転して、素早く逃げることが出来ずに…結果…
ああ…なんてことだ…隆仁さんに…なんて、…説明したらよいのか…わからない。
あなたの…弟に、無理矢理…されました… だなんて、
…そもそも、言えるはずがない……
ぼんやりした頭で、裸のままバスルームへ移動する…。
洗面台の前で、鏡の中に写る全裸の自分を見てハッとする…
首筋のところ…と胸の近く…にうっすらと残るバラ色の印…これは…キスマークだ…
(好き…好きだ…美弥ねぇ…ああ…好き…)
熱に浮かされたような声で、私の内部を激しく貫きながら…蹂躙しながら、こんな目立つ場所に…痕跡を残すなんて…ああ…これはきっと、隆仁さんに見られたらただでは済まない…
私は鏡から目を逸らし、バスルームで身体を綺麗に洗うことに専念する…。
(美弥…美弥…)
計人くんの、私を呼ぶ甘い声が、頭から離れてくれない…
計人くんは完全に…子供ではなく…大人の男…だった…
私をかき抱く力強い腕…のしかかる汗ばんだ身体…荒い息遣い…私の中を…奥深く刺激する長い指と舌…あと…
…ああ 駄目だ…
隆仁さん…ごめんなさい…私、油断してしまった…許して…許して…
もう、絶対こんなこと、ないようにするから…絶対、気を付けるから…
私はそう、懺悔しながら、少しぬるめのシャワーを頭から浴び続けた…。
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