188 / 189
日常
7
しおりを挟む
「… ふう … 」
ラーメンは、とりあえず、食べた…
そして今、冷え冷えの缶ビール、二本目に差し掛かった…。
あれから玄関からの非常識なピンポンの連打はなくなり…
俺はテレビをぼうっと見つめながら、おつまみ用に出したナッツを、口に放り込んでいた…
さて…どうする…?
ずっと、逃げるわけにもいかない…。
真中は放っておいていいとして、メールだ…
岡田から送られてきているメールは、どうする…?
開いて内容を確認するのも怖い…
だが、さすがに今夜、未読のままとりあえずスルーして、明日普通に出勤することなどできるわけがない…
完全に意図的に、読んでいないのだと…岡田には、悟られてしまうだろう…
真中に対してはともかく、岡田にはできれば、そんな風に、思われたくない…
それが俺の本音だった…
男二人に、無理矢理に押さえつけられたような状態で…あんなにも、卑猥なことをされ…
真中にとどまらず、いまだに信じたくもない、話だが…
岡田にだって、本当にありえないような…いまだに夢だと思い込みたいような、口に出すのも憚られるほどに、恥ずかしいことをされ…
それに対し、おかしな反応をしてしまうという…とんでもない痴態を、晒してしまったのだ…
そんな男達の一人…
ある意味でもはや、真中の共犯者の岡田が送ってよこしたメールなど、読まずに無視すればよい…
いっそ、読まずに削除してしまっても良いくらい…なのに…俺は… 俺は…
「はあ… とりあえず、一度だけ目は通しておくか… … 」
そんな独り言を…ぼぞりと、口にしながら、諦めたように、メールの開封ボダンを押し下げた…
ラーメンは、とりあえず、食べた…
そして今、冷え冷えの缶ビール、二本目に差し掛かった…。
あれから玄関からの非常識なピンポンの連打はなくなり…
俺はテレビをぼうっと見つめながら、おつまみ用に出したナッツを、口に放り込んでいた…
さて…どうする…?
ずっと、逃げるわけにもいかない…。
真中は放っておいていいとして、メールだ…
岡田から送られてきているメールは、どうする…?
開いて内容を確認するのも怖い…
だが、さすがに今夜、未読のままとりあえずスルーして、明日普通に出勤することなどできるわけがない…
完全に意図的に、読んでいないのだと…岡田には、悟られてしまうだろう…
真中に対してはともかく、岡田にはできれば、そんな風に、思われたくない…
それが俺の本音だった…
男二人に、無理矢理に押さえつけられたような状態で…あんなにも、卑猥なことをされ…
真中にとどまらず、いまだに信じたくもない、話だが…
岡田にだって、本当にありえないような…いまだに夢だと思い込みたいような、口に出すのも憚られるほどに、恥ずかしいことをされ…
それに対し、おかしな反応をしてしまうという…とんでもない痴態を、晒してしまったのだ…
そんな男達の一人…
ある意味でもはや、真中の共犯者の岡田が送ってよこしたメールなど、読まずに無視すればよい…
いっそ、読まずに削除してしまっても良いくらい…なのに…俺は… 俺は…
「はあ… とりあえず、一度だけ目は通しておくか… … 」
そんな独り言を…ぼぞりと、口にしながら、諦めたように、メールの開封ボダンを押し下げた…
0
お気に入りに追加
66
あなたにおすすめの小説


塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。



鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる