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日常
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「… … …」
朝…咄嗟に諸悪の根源、真中に声をかけられ、俺は一瞬、言葉を失う。
「…ん、あれ…? にーいなさんっ…?あれあれ、あれあれ…おーい…!」
「… … …」
真中…
すごく、普通に接してくる…
コイツに、良心というものはないのか… いや…そもそもそんなものがあれば、昨夜みたいなことは起こらない… 起きないに違いない。
「… …なんなんだよ、おまえさ… 」
「あ…もしかして一昨日のこと…怒ってます…?…やっぱり… 」
「… 怒ってないわけ、ないだろ… 普通に考えて… あんなこと… 」
…続きが言えない…っていうか、言いたくない…
「新名さんが休んだのはそのせいですか?…実は、昨日岡田さんも休んじゃったんですよね… 俺、昨日は二人ともいなくて、完全、ボッチでした… 寂しかったな…」
何がボッチだ…
おまえが、…全部お前が、けしかけたくせに… おまえのせいで、今まで健全だった岡田までもが…毒されて…あんな… あんな…
やばい…もう、思い出しちゃ、だめだ…
「うるさい…そもそもお前が悪い…ちょっと頭、まだ全然整理できてないから…俺にしばらく、話しかけないでくれ… 」
「えーーー!!っ…新名さんひどい…年下のイタイケな若いバイトの男子つかまえて…話しかけんな、とか… マジで…ひど…」
「うるさい…もう、行く… 」
後方でごちゃごちゃふざけている真中をほったらかして前進する。
岡田も昨日…休んだのか、仕事…
アイツは今、何を考えてるんだろう…
今日は来るかな…来てるとしたら、死ぬほど気まずいし…もはや、何を話せば良いのかもわからない…
「…おはよう、ございます…昨日は突然休んで、すみませんでした…」
部屋のメンバーに軽く挨拶をする。
「お、新名くん、もう体調は大丈夫なのか…?無理しないようにな…」何も知らない上司が俺を見て言葉をかけてくれる。
「ありがとうございます…もう大丈夫です。」
嘘だ…全然…大丈夫じゃない…
肉体的には大丈夫…だけど…精神的には…
「新名さん… 」
デスクへ向かうと、
そこには…今、1番会いたくないと思っていた男…岡田が、立っていた…。
朝…咄嗟に諸悪の根源、真中に声をかけられ、俺は一瞬、言葉を失う。
「…ん、あれ…? にーいなさんっ…?あれあれ、あれあれ…おーい…!」
「… … …」
真中…
すごく、普通に接してくる…
コイツに、良心というものはないのか… いや…そもそもそんなものがあれば、昨夜みたいなことは起こらない… 起きないに違いない。
「… …なんなんだよ、おまえさ… 」
「あ…もしかして一昨日のこと…怒ってます…?…やっぱり… 」
「… 怒ってないわけ、ないだろ… 普通に考えて… あんなこと… 」
…続きが言えない…っていうか、言いたくない…
「新名さんが休んだのはそのせいですか?…実は、昨日岡田さんも休んじゃったんですよね… 俺、昨日は二人ともいなくて、完全、ボッチでした… 寂しかったな…」
何がボッチだ…
おまえが、…全部お前が、けしかけたくせに… おまえのせいで、今まで健全だった岡田までもが…毒されて…あんな… あんな…
やばい…もう、思い出しちゃ、だめだ…
「うるさい…そもそもお前が悪い…ちょっと頭、まだ全然整理できてないから…俺にしばらく、話しかけないでくれ… 」
「えーーー!!っ…新名さんひどい…年下のイタイケな若いバイトの男子つかまえて…話しかけんな、とか… マジで…ひど…」
「うるさい…もう、行く… 」
後方でごちゃごちゃふざけている真中をほったらかして前進する。
岡田も昨日…休んだのか、仕事…
アイツは今、何を考えてるんだろう…
今日は来るかな…来てるとしたら、死ぬほど気まずいし…もはや、何を話せば良いのかもわからない…
「…おはよう、ございます…昨日は突然休んで、すみませんでした…」
部屋のメンバーに軽く挨拶をする。
「お、新名くん、もう体調は大丈夫なのか…?無理しないようにな…」何も知らない上司が俺を見て言葉をかけてくれる。
「ありがとうございます…もう大丈夫です。」
嘘だ…全然…大丈夫じゃない…
肉体的には大丈夫…だけど…精神的には…
「新名さん… 」
デスクへ向かうと、
そこには…今、1番会いたくないと思っていた男…岡田が、立っていた…。
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