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俺の領域
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「岡田… いいよ…もう…キスは、許してやる… でも多分これは、一時の気の迷いだと、俺は思うぞ…」
「 … え… ? 」岡田の不思議そうな顔。
「だっておまえ…今までこんなこと、一度でもあったか…?これまでの人生で、男を好きになったことは…?」
「… それは… ない、ですけど…」
「な…?やっぱ、そうだろ…普通さ、ゲイとかそういうのってさ…子供時代とかに自分自身で気付くもんなんじゃないかな…こんないい年…30過ぎにもなって普通さ…突然男が好きかも…とか、なると思うか…?俺は絶対、おまえの勘違いだと思う…真中のせいで洗脳されたって言うか…一時的に惑わされただけだ… だからさ…」
岡田を見上げる…
岡田の真剣な目が俺を見下ろしている…。
「おまえの、今したこと… キス、…全部綺麗さっぱり、忘れてやるから… な…もう岡田、今日のところは家に帰れ……」
「 … 新名さん… … 」
「…そんな目で、見るなよ…俺はこれまでおまえとずっと普通に同僚として…同じ男として、接してきただろ…?これまでこんな変な感じになったこと一度もなかったじゃないか…なのに今日いきなりで…これ…?本当におまえ、男の俺なんかにキスしたかったのか…?違うだろう…?可愛い彼女の方がいいはずだ…。
絶対、おまえのそれは…その感情は一時的な気の迷いだ。とりあえず今日は帰って、ゆっくり寝ろ…んで、明日からは元通りだ…な…?」
「… … … …」
俺はいまだに手首周辺を上から押さえつけている真中を睨みつける。
「…ったく…全部おまえのせいだぞ…真中。
この手、さっさと離せ…痛い…。
真面目な岡田をこんなおかしな方向に焚きつけやがって…おまえと岡田は全然違う…これ以上俺たちを掻き回すなよ…とりあえずお前も、もう帰れ…」
普段俺にはない、怒気のようなものが声にこもっているのに、自分でも気付いた…。
さすがに、な…
しかし、 真中という男…
この男は、ほんっと、腹が立つ男で…
「嫌ですよ…こんな面白いシチュエーションで、俺だけ大人しく帰れるわけがない…
今からがお楽しみじゃないですか…
三人いるとしたら、真中さんならどんなゲームを連想しますか…?」
本当に楽しそうに、
くくくっと喉を鳴らして笑う真中に、俺は心底、ぞっとした…。
ゲームって・・・なんだよ・・・
「 … え… ? 」岡田の不思議そうな顔。
「だっておまえ…今までこんなこと、一度でもあったか…?これまでの人生で、男を好きになったことは…?」
「… それは… ない、ですけど…」
「な…?やっぱ、そうだろ…普通さ、ゲイとかそういうのってさ…子供時代とかに自分自身で気付くもんなんじゃないかな…こんないい年…30過ぎにもなって普通さ…突然男が好きかも…とか、なると思うか…?俺は絶対、おまえの勘違いだと思う…真中のせいで洗脳されたって言うか…一時的に惑わされただけだ… だからさ…」
岡田を見上げる…
岡田の真剣な目が俺を見下ろしている…。
「おまえの、今したこと… キス、…全部綺麗さっぱり、忘れてやるから… な…もう岡田、今日のところは家に帰れ……」
「 … 新名さん… … 」
「…そんな目で、見るなよ…俺はこれまでおまえとずっと普通に同僚として…同じ男として、接してきただろ…?これまでこんな変な感じになったこと一度もなかったじゃないか…なのに今日いきなりで…これ…?本当におまえ、男の俺なんかにキスしたかったのか…?違うだろう…?可愛い彼女の方がいいはずだ…。
絶対、おまえのそれは…その感情は一時的な気の迷いだ。とりあえず今日は帰って、ゆっくり寝ろ…んで、明日からは元通りだ…な…?」
「… … … …」
俺はいまだに手首周辺を上から押さえつけている真中を睨みつける。
「…ったく…全部おまえのせいだぞ…真中。
この手、さっさと離せ…痛い…。
真面目な岡田をこんなおかしな方向に焚きつけやがって…おまえと岡田は全然違う…これ以上俺たちを掻き回すなよ…とりあえずお前も、もう帰れ…」
普段俺にはない、怒気のようなものが声にこもっているのに、自分でも気付いた…。
さすがに、な…
しかし、 真中という男…
この男は、ほんっと、腹が立つ男で…
「嫌ですよ…こんな面白いシチュエーションで、俺だけ大人しく帰れるわけがない…
今からがお楽しみじゃないですか…
三人いるとしたら、真中さんならどんなゲームを連想しますか…?」
本当に楽しそうに、
くくくっと喉を鳴らして笑う真中に、俺は心底、ぞっとした…。
ゲームって・・・なんだよ・・・
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