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朝
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「… … …新名さん、どうしました…?」
真中の視線が、俺に絡む。
どうしましたか?じゃない!!
…なんて、内心怒鳴りそうになるが、いい大人が、取り乱すわけにはいかない…
ここは、何事もなかったかのようにやり過ごし、早くこいつをここから追い出そう。
「…別に…ところでおまえ…鍵…」
「あっ!そうそう、新名さん…昨夜のあれ、俺が入れた時…すごく…いい表情、でしたけど…気持ち、よかったですか…?」
「は・・・?」
「いや…だから、俺の指…入れたとき…」
「… … … っ…」
わざわざ蒸し返すのか…
こんな朝っぱらから…
恥ずかし過ぎて、やり過ごそうと思ったのに…
「… … 知らない、…覚えてない… なんの、話だ…」
「…はあ?? 嘘でしょう…?あんなに、はあはあって…色っぽい顔で喘いでたのに…」
「うるさい!も、いいから早く出てってくれ!鍵、見つかったんだろう…!?」
俺はすぐさま真中の腕を取り、無理矢理に立ち上がらせる。そして玄関へ引きずるような感じで連行する。
「わっ!ひど、珈琲…まだ飲んでるのに…新名さ~ん…」
「いいから…!また来週、職場でな!じゃあ、とりあえず、バイバイ!!」
バタン…
今日は土曜日…
一人になって、考えたい…
俺はとりあえず、のろのろとキッチンへ向かい、食器を片付け始めた。
真中の視線が、俺に絡む。
どうしましたか?じゃない!!
…なんて、内心怒鳴りそうになるが、いい大人が、取り乱すわけにはいかない…
ここは、何事もなかったかのようにやり過ごし、早くこいつをここから追い出そう。
「…別に…ところでおまえ…鍵…」
「あっ!そうそう、新名さん…昨夜のあれ、俺が入れた時…すごく…いい表情、でしたけど…気持ち、よかったですか…?」
「は・・・?」
「いや…だから、俺の指…入れたとき…」
「… … … っ…」
わざわざ蒸し返すのか…
こんな朝っぱらから…
恥ずかし過ぎて、やり過ごそうと思ったのに…
「… … 知らない、…覚えてない… なんの、話だ…」
「…はあ?? 嘘でしょう…?あんなに、はあはあって…色っぽい顔で喘いでたのに…」
「うるさい!も、いいから早く出てってくれ!鍵、見つかったんだろう…!?」
俺はすぐさま真中の腕を取り、無理矢理に立ち上がらせる。そして玄関へ引きずるような感じで連行する。
「わっ!ひど、珈琲…まだ飲んでるのに…新名さ~ん…」
「いいから…!また来週、職場でな!じゃあ、とりあえず、バイバイ!!」
バタン…
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俺はとりあえず、のろのろとキッチンへ向かい、食器を片付け始めた。
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