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「真中くん、もう俺、限界…よくわからなくなった…今日は勘弁してくれ…」
俺は腕を突っぱねて、真中から離れようとする。
「…よくわからないって、何がですか…?」真中が俺を覗き込む。
「いや…あの、だって…信じられない、展開になってるし…頭、整理したい…もうなんか…キャパオーバーなんだ…」
「はあっ… 新名さんはそういうところが、…まあ、新名さんらしいですけど…ほんと、真面目っていうか、堅物っていうか…」
「… …堅物…か …」
真面目、堅物…
実は、あまり言われたくないキーワードだった…
何故ならこれまでの人生、人に、何度も言われたことがあったからだ…
今まで付き合ってきた彼女のうち、数人にも言われたことがある…
真面目でつまらない…とか、人として面白みに欠ける…とか…そんな感じで。
「今の行為…俺とのキスや、愛撫…フェラ…本当に、嫌でしたか…??
気持ち良かったなら良かったで、身を委ねたらいいのに…新名さんは深く考えすぎです…多分…男同士だからとか、世間体がどうとか、そんなことを悶々と考えてるんでしょうけど… ぶっちゃけ、あんま関係ないですよ?」
「……そんなこと、簡単に言うな…俺はこれまで、女性としか……」
真中は大げさにため息をつく。
「ほら、それですよ… 新名さんはすぐに、これまでどうだったとか、ああだったとか…過去に、縛られ過ぎです。」
過去に…??俺が… 俺は真中を真っすぐに見つめる。
「新名さんが思いこんでる、女としかセックスできないっていう決めつけ…
そんなん、過去の話ですよ… 人は変わります…俺は全然、変わっていいと思います…。
特に性癖なんてものは決めつけないほうがいいと思いますよ…
男とか女とか、関係なく…好きな人に、より深く近付きたいって思うのは、人として当然の感情…欲望、じゃないでしょうか…そこに性欲が伴うかどうかは本人と相手次第でしょうけど…」
「… …」
意外に、真中が真面目な顔で俺に話してくるのが不思議だった…
まだ会って間もない年若い青年だが…いろんな顔を持つんだな…
素直に、そう思ってしまう自分がいた…
俺は腕を突っぱねて、真中から離れようとする。
「…よくわからないって、何がですか…?」真中が俺を覗き込む。
「いや…あの、だって…信じられない、展開になってるし…頭、整理したい…もうなんか…キャパオーバーなんだ…」
「はあっ… 新名さんはそういうところが、…まあ、新名さんらしいですけど…ほんと、真面目っていうか、堅物っていうか…」
「… …堅物…か …」
真面目、堅物…
実は、あまり言われたくないキーワードだった…
何故ならこれまでの人生、人に、何度も言われたことがあったからだ…
今まで付き合ってきた彼女のうち、数人にも言われたことがある…
真面目でつまらない…とか、人として面白みに欠ける…とか…そんな感じで。
「今の行為…俺とのキスや、愛撫…フェラ…本当に、嫌でしたか…??
気持ち良かったなら良かったで、身を委ねたらいいのに…新名さんは深く考えすぎです…多分…男同士だからとか、世間体がどうとか、そんなことを悶々と考えてるんでしょうけど… ぶっちゃけ、あんま関係ないですよ?」
「……そんなこと、簡単に言うな…俺はこれまで、女性としか……」
真中は大げさにため息をつく。
「ほら、それですよ… 新名さんはすぐに、これまでどうだったとか、ああだったとか…過去に、縛られ過ぎです。」
過去に…??俺が… 俺は真中を真っすぐに見つめる。
「新名さんが思いこんでる、女としかセックスできないっていう決めつけ…
そんなん、過去の話ですよ… 人は変わります…俺は全然、変わっていいと思います…。
特に性癖なんてものは決めつけないほうがいいと思いますよ…
男とか女とか、関係なく…好きな人に、より深く近付きたいって思うのは、人として当然の感情…欲望、じゃないでしょうか…そこに性欲が伴うかどうかは本人と相手次第でしょうけど…」
「… …」
意外に、真中が真面目な顔で俺に話してくるのが不思議だった…
まだ会って間もない年若い青年だが…いろんな顔を持つんだな…
素直に、そう思ってしまう自分がいた…
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