【BL・R18】優しくて残酷な男でも…幸せになれますか？

続き？

６

「よし、…これでいいかな…」
俺は真中をリビングで待たせ寝室のクローゼットを開け、引き出しの中から下着のストックを取り出す。身長はあるが身体は細いから多分、Lサイズで大丈夫だろう…

次に、着替えの選択にうつる。
「んー…これじゃアイツには少し小さいか…ま、でも大きめなのはこれしかないしな…」
「いえ、全然それでいいですよ、新名さんもタッパあるし全然着れると思います。」
すぐ後ろから、突然真中の声が降りてくる。

「うっおっ！！…　な、　…なんなんだ、おまえ～～　…いきなり音もなく、しかも勝手に部屋に入んなよ…　…ああ…心臓、バクバク…」

真中は全く足音なく、気配を感じさせなかった…　
油断も隙もないし、そんなに仲良くもないのに人のプライベートルームに勝手に入ってくるとか…マジで、自由…。

俺は立ち上がり、さすがに一言、言ってやろうと真中の正面に立つ。
子どもに一般常識を教えるのも大人のつとめだ…
あまりに無邪気な真中を前にして、俺はなんかもう、そんな気分だった…

でも、うわ…やっぱ、身長が高い…　
んで、筋肉の程よくついた裸が目の前…やけに眩しい…し、なんか悔しい…　
こんな年下の男に見下ろされるのって、ほんとちょっと嫌だな…

いや、こんな風に怖気付いてどうする…
俺は口を開いた。