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「あのな…真中くん、一緒にお風呂とか…さ、ありえないから。」
「えーーー … …残念だな~ もう、新名さんの身体…大事なところも見たんで大丈夫ですって…そんな、恥ずかしがらなくても…」
「はぁ…? …そういうことじゃない…も、いいから、ゆっくりな…」
俺はやんわりと奴の手を振りほどき、すぐにドアを閉める。
チャラい若者のふざけた会話にはとても付き合ってられない…
しかも、…いきなり何を、言うんだ…
早く忘れたいのに、蒸し返さないで欲しい…
「ちぇっ…残念… 」
すりガラスの向こうから真中の舌打ちと独り言のようなものが聞こえ、その後すぐに、きゅきゅっと蛇口をひねる音がする。
シャーーー … …
俺は部屋へ戻り、珈琲カップを片付けながら、少し前にフラれたばかりの彼女のことを思い出す。
彼女に随分前に、
俺があまりに淡白で、男の欲望があまりないように見えると言われたことがあったが、それは完全に間違いだ…。
俺だってこれでも…必死に欲望を抑えてきたんだ…お風呂だって真中が言うみたいに、一度くらい彼女と一緒に入ってみたかった…でも、一度も言えなかった。
今思えば、それがいけなかったのかもしれない…。
俺だって健康な男だ…
すごくシタイ日もあったりしたけど、彼女が目に見えて疲れているときに迫るのは良くないなと自分を、必死に制して… 性欲を抑えることもあった。
だからいざというときに…できなくなったのかもしれない…
なんて思ったりもしたけど実のところ…
なんであんなふうにだめになったのか、本当に原因がわからない…
彼女はグラマーで、十分に魅力的だったし…
つまりは俺の年齢…加齢によるものか、
まさかの…ED…なのか、なんてさ…
しかも、別れ際…よりにもよって最後に、
あなたは優しくて残酷だ…なんて言われて…
なのに真中の奴…
俺がドMだ…とか、
攻められる方が好きだから、彼女とは出来なかったんだ…みたいなこと
言ってくるとか…
「新名さん、お風呂、ありがとうございました~~!」
背後からいきなりぎゅうっと抱き締められる。
広がる、ボディーソープの甘い香りに、俺はハッとする。
ビビる…
近付く真中に、
全く気付いていなかった…
「えーーー … …残念だな~ もう、新名さんの身体…大事なところも見たんで大丈夫ですって…そんな、恥ずかしがらなくても…」
「はぁ…? …そういうことじゃない…も、いいから、ゆっくりな…」
俺はやんわりと奴の手を振りほどき、すぐにドアを閉める。
チャラい若者のふざけた会話にはとても付き合ってられない…
しかも、…いきなり何を、言うんだ…
早く忘れたいのに、蒸し返さないで欲しい…
「ちぇっ…残念… 」
すりガラスの向こうから真中の舌打ちと独り言のようなものが聞こえ、その後すぐに、きゅきゅっと蛇口をひねる音がする。
シャーーー … …
俺は部屋へ戻り、珈琲カップを片付けながら、少し前にフラれたばかりの彼女のことを思い出す。
彼女に随分前に、
俺があまりに淡白で、男の欲望があまりないように見えると言われたことがあったが、それは完全に間違いだ…。
俺だってこれでも…必死に欲望を抑えてきたんだ…お風呂だって真中が言うみたいに、一度くらい彼女と一緒に入ってみたかった…でも、一度も言えなかった。
今思えば、それがいけなかったのかもしれない…。
俺だって健康な男だ…
すごくシタイ日もあったりしたけど、彼女が目に見えて疲れているときに迫るのは良くないなと自分を、必死に制して… 性欲を抑えることもあった。
だからいざというときに…できなくなったのかもしれない…
なんて思ったりもしたけど実のところ…
なんであんなふうにだめになったのか、本当に原因がわからない…
彼女はグラマーで、十分に魅力的だったし…
つまりは俺の年齢…加齢によるものか、
まさかの…ED…なのか、なんてさ…
しかも、別れ際…よりにもよって最後に、
あなたは優しくて残酷だ…なんて言われて…
なのに真中の奴…
俺がドMだ…とか、
攻められる方が好きだから、彼女とは出来なかったんだ…みたいなこと
言ってくるとか…
「新名さん、お風呂、ありがとうございました~~!」
背後からいきなりぎゅうっと抱き締められる。
広がる、ボディーソープの甘い香りに、俺はハッとする。
ビビる…
近付く真中に、
全く気付いていなかった…
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