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お仕事
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真中たちがうちの会社に入って1週間ほどたった頃、職場で歓迎会が開催されることになった。
うちの会社では、正式な社員じゃなくてもパート、アルバイト…とにかく新しい人が入ったら規模の違いはあれど、必ず歓迎会を開くのが通例となっていた。
別に、飲み会は嫌いじゃなく、いつもなら普通に参加している俺だが、その主役が真中たち…今回ばかりはあまり気が進まずにいた。
でも、そこは一応二人の指導係である俺と岡田が幹事を任されることになってしまったため、拒否できる状況にはなく、今に至る…
「はあ~~ …いまいち、今日の歓迎会、気が進まないですね~新名さん…」
岡田がおもむろに、ため息をつく。
歓迎会の30分ほど前に席などの配置の関係で、早目に店に来ている俺と岡田…
岡田の言葉に、激しく同意する俺…。
「本当だな…なんか、全然楽しくないよな… まあ、今日はなんとかぼちぼちやり過ごそう…。」
「…ですね… 本当はアイツの…
真中の化けの顔、剥いでやりたいところですが…。
…本当に会社では、めちゃくちゃ好青年ですからね…あの処世術には驚きますよ…うちの部屋の女子社員、多分全員奴のこと好きになってますよ…あの、甘いマスクと素直な返事…仕事に対する真っすぐな姿勢…マジで言うことなしですからね…ほんと、人間ってよくわかんないですね…表と裏の顔、違いすぎだろって…」
「…だな…」俺は短く、答える。
本当に、岡田の言うとおりなのだ…
うちの会社では、正式な社員じゃなくてもパート、アルバイト…とにかく新しい人が入ったら規模の違いはあれど、必ず歓迎会を開くのが通例となっていた。
別に、飲み会は嫌いじゃなく、いつもなら普通に参加している俺だが、その主役が真中たち…今回ばかりはあまり気が進まずにいた。
でも、そこは一応二人の指導係である俺と岡田が幹事を任されることになってしまったため、拒否できる状況にはなく、今に至る…
「はあ~~ …いまいち、今日の歓迎会、気が進まないですね~新名さん…」
岡田がおもむろに、ため息をつく。
歓迎会の30分ほど前に席などの配置の関係で、早目に店に来ている俺と岡田…
岡田の言葉に、激しく同意する俺…。
「本当だな…なんか、全然楽しくないよな… まあ、今日はなんとかぼちぼちやり過ごそう…。」
「…ですね… 本当はアイツの…
真中の化けの顔、剥いでやりたいところですが…。
…本当に会社では、めちゃくちゃ好青年ですからね…あの処世術には驚きますよ…うちの部屋の女子社員、多分全員奴のこと好きになってますよ…あの、甘いマスクと素直な返事…仕事に対する真っすぐな姿勢…マジで言うことなしですからね…ほんと、人間ってよくわかんないですね…表と裏の顔、違いすぎだろって…」
「…だな…」俺は短く、答える。
本当に、岡田の言うとおりなのだ…
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