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岡田と

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「そ…そんなことより、今日は飲もう… 何かつまみ、足そうか」
俺がそう聞くと、

「新名さん…とりあえず、アイツ…真中には気を付けてください。
俺的に、アイツは…なんかヤバい気がします。
なんかほら、すみません…新名さんには言いにくいけど、アイツ…あの夜、男もイケる…みたいなこと、話してたし…ちょっと俺、色々心配になってきました…。同じ男だからって、絶対油断したらダメですよ…ましてや家が隣とか… 完全に… 危ない…」

「… … … ああ… 、そう…だな…そう…ですね、本当に…」

      もう、遅い…かな…

油断‥ 油断しまくり…じゃないか、俺…
キスはされちゃったし、ご丁寧に舌まで入れられ… 
ましてや…あんな… こと…   岡田に知られたら…きっと、軽蔑される… ああ …  ヤバい… 思い出しそう… 顔が、熱い…

「なんでいきなり敬語…? 新名さん…まさか既に…アイツに…何か…」
岡田の表情が再び、曇りそうになる…。

「い!や…!! ないないない…あるわけない…! 
岡田…俺だって男だぞ…あんな奴、気にもしてないし、大丈夫だ…でも、そんなに気にしてくれてありがとうな、岡田…。」

本当にいい奴… 岡田… 
俺が女ならお前をほうっておかないぞ…
…なんて、内心で勝手に思いながら、俺は笑顔で礼を言う。

「いえ…別に…俺は… まあ、新名さんが心配だっただけで…まあ、…飲みましょう… あ…すみませんビールと、… … …」

岡田が微笑んで注文を始める様子を見て、ホッと胸をなでおろす俺…

あの一件は絶対に墓場行きだ…

そう、思っていたのに… 
まさか…あれが…明るみに…いや、岡田に知られてしまう日が来るなんて…


この時の俺は、
    想像もしていなかったんだ…

              
 
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