【BL・R18】優しくて残酷な男でも…幸せになれますか？

岡田と

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「そうそう、実はさ…あの、真中って子がさ…」俺が話しかけると、

「はい…なんです？…まさかまた、新名さん…アイツになんか言われたとかじゃないですか…？あの居酒屋んとき、みたいに…」
岡田の表情が瞬時に怪訝な顔つきに変わる。

それは当然か…

今、どんなに好青年風に振る舞ったとしても、居酒屋の時のアイツの印象が消えないのは俺も同じ…

…っていうか、俺にとってはその後の印象の方がもっと最悪、なんだが…

「あ…いや、…なんか言われたってわけじゃないんだけど…実はさ、あいつ…うちの…」

「はい…うちの…？」
岡田がおうむ返しに復唱する。

なんか少し言いづらいが、いずれ知れることだ…思いきれ、俺。

そう自分に言い聞かせ、言葉を続ける。

「あの、真中って奴、真中くん、がさ、うちの隣に住んでる…っていうか、つい先日…引っ越してきた…」

「…　… … は…  …？　
　　アイツが、新名さんちの、隣？に…　」

岡田の整った顔…が、一瞬、あからさまに歪む…  こいつのこんな顔、　…初めて見たな…

それほどに、衝撃…だったか…

岡田は居酒屋で真中をテーブルのところまで注意しにいったくらいだ…
さぞかし、嫌いなタイプなのだろう…