【BL・R18】優しくて残酷な男でも…幸せになれますか？

変な男

９

俺は奴を、つい…睨みつけてしまう…
我ながら大人げない気もしたが、やっぱりムカついて仕方なくて…

「そんなことって…簡単に言うな…これでも悩んでんだ…まだ…一応３０代だし…枯れる年齢でもないのに…いざというときにうまくいかなくて…」

おおっと…いけない…
まるで岡田に相談した時のように、ごく普通にコイツに相談するところだった…得体の知れない男に、これ以上弱みを見せるわけにはいかない。

「そうなんですか…　俺、…うまいんで、なんなら、やりましょうか…？」
「…　…　…　は　…　…　…？　何　、を…　…　　？　」

真中の言っている意味が、いまいち頭に入ってこない…わからない…。

「…　だからまあ…　新名さんの…触って…見事復活…みたいな…？」
「…　…　…　意味、が、わからない…　何言って…うわっ…何っ…！」
「…だから、俺が新名さんの分身それ、可愛がってあげますよ…なんならその先…も‥」

そう、囁かれた途端、真中裕之に、いきなりドサリと、床に押し倒される…。
　
　　　はあ　…！？　　　…　　なんだ…　一体…　　　何…　

俺は状況が飲み込めず、ついでに驚きで声も出ず…
　　　　　　　　
　ただただ、奴をゆっくりと…見上げた…