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変な男
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金髪男が缶を高らかにあげ、
「では!!再会と、お隣さんになったことを祝して!乾杯!!」
「…乾杯・・」
再会も、お隣さんを祝すというのも…いまいちピンとこない…
祝う…そもそも、そんな気分でもない…。
でも、男の明るい笑顔につられてなんとなく乾杯をする。
「さあ!食べましょう!簡単に温め直してきました!いただきまーーす。」
無邪気な男だ…もう少し言葉少なにしていれば、ものすごくモテるだろうに…
居酒屋で遠目で見かけただけで…まともに話したこともない男と、なぜか俺は…ピザを囲んでいる…
俺は不思議な気分で、ピザを手にした…。
ひとしきり自己紹介を終え、少し落ち着いたところで、金髪男が俺を見て、一言。
「実は俺…この前の居酒屋で…新名さんが話していること、少しだけ聞こえちゃったんですよね…」
「…は?…聞こえたって…な…何が…」
心臓がどくどくし始めた…。
あの日、俺たちが話したことは…
仕事の話と…俺が彼女と別れた話の詳細…と、岡田の彼女の話と…
それと…それと…後半の俺の悩み、相談…
最後の方は酔ってあまり、覚えていない…
「新名さん…勃たない…って、ほんとですか…?」
「 っ…!?…」
俺は奴の言葉に、絶句した…。
こんな、得体の知れない他人に、こんなナイーブな話を…聞かれる…なんて、最悪だ…
俺のばか…
「では!!再会と、お隣さんになったことを祝して!乾杯!!」
「…乾杯・・」
再会も、お隣さんを祝すというのも…いまいちピンとこない…
祝う…そもそも、そんな気分でもない…。
でも、男の明るい笑顔につられてなんとなく乾杯をする。
「さあ!食べましょう!簡単に温め直してきました!いただきまーーす。」
無邪気な男だ…もう少し言葉少なにしていれば、ものすごくモテるだろうに…
居酒屋で遠目で見かけただけで…まともに話したこともない男と、なぜか俺は…ピザを囲んでいる…
俺は不思議な気分で、ピザを手にした…。
ひとしきり自己紹介を終え、少し落ち着いたところで、金髪男が俺を見て、一言。
「実は俺…この前の居酒屋で…新名さんが話していること、少しだけ聞こえちゃったんですよね…」
「…は?…聞こえたって…な…何が…」
心臓がどくどくし始めた…。
あの日、俺たちが話したことは…
仕事の話と…俺が彼女と別れた話の詳細…と、岡田の彼女の話と…
それと…それと…後半の俺の悩み、相談…
最後の方は酔ってあまり、覚えていない…
「新名さん…勃たない…って、ほんとですか…?」
「 っ…!?…」
俺は奴の言葉に、絶句した…。
こんな、得体の知れない他人に、こんなナイーブな話を…聞かれる…なんて、最悪だ…
俺のばか…
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