22 / 189
変な男
2
しおりを挟む
「… … あの…なんで…」
ドアを半開きにしたまま、奴を見る。
驚きで、うまく言葉を発することが出来ない俺を真っすぐに見つめて、
「うわーー! まさかのお隣さん、なんですね…マジで、運命ですかね…ヤバい…俺、…なんか嬉しい…」その男が興奮気味に、口を開く。
「は…はぁ…?えっと…君はもしかして、隣に越してきたってことかな…?」
「そうですそうです…あ!自己紹介が遅れました。俺、真中裕之って、言います…!落ち着いてから、ご挨拶に行く予定だったんですけど…何卒、宜しくお願い致します。今日はうるさくして、すみません…」
なるほど、ひろゆき…だから、ぴろりんって…呼ばれていたのか…。
それにしても…まさか…隣に引っ越してくるなんて…
俺は、おそるおそる口を開く。
「…ああ…いえ、全然…こちらこそ、よろしくお願いします。あ…俺、新名って、言います…。」
「あの…この前の店ではなんか、すみませんでした…お友達、怒ってましたよね…かなり…。指さしたりとか、確かに失礼でした…声もデカかったし…あの後、反省しました…」
奴は意外にも、そんな風に謝って、ペコリと俺にお辞儀をする…。
なんだ…あの時は友人と集まり、酔っぱらい過ぎて、…いたのか…?
岡田が話しに言った時も、結構でかい態度のままだったように記憶していた俺は、少し拍子抜けする。
結構…普通の…その辺の良い青年なのかもしれない…
「ああ…いえ、全然…大丈夫ですよ。じゃあ…すみません、ではまた…」
ドアの隙間から冷たい風が室内に入ってきたのと、これ以上話すのも気まずいと思った俺は、会話を半ば強制的に終了させる。
「はい…ではまた…あ!でも、一言だけ…!…」
「はい…??」
業者が、まだ話している最中の男の横をすり抜けながら、せっせと荷物を運び込んでいるのをぼうっと見つめながら、
男の言葉を待った…。
ドアを半開きにしたまま、奴を見る。
驚きで、うまく言葉を発することが出来ない俺を真っすぐに見つめて、
「うわーー! まさかのお隣さん、なんですね…マジで、運命ですかね…ヤバい…俺、…なんか嬉しい…」その男が興奮気味に、口を開く。
「は…はぁ…?えっと…君はもしかして、隣に越してきたってことかな…?」
「そうですそうです…あ!自己紹介が遅れました。俺、真中裕之って、言います…!落ち着いてから、ご挨拶に行く予定だったんですけど…何卒、宜しくお願い致します。今日はうるさくして、すみません…」
なるほど、ひろゆき…だから、ぴろりんって…呼ばれていたのか…。
それにしても…まさか…隣に引っ越してくるなんて…
俺は、おそるおそる口を開く。
「…ああ…いえ、全然…こちらこそ、よろしくお願いします。あ…俺、新名って、言います…。」
「あの…この前の店ではなんか、すみませんでした…お友達、怒ってましたよね…かなり…。指さしたりとか、確かに失礼でした…声もデカかったし…あの後、反省しました…」
奴は意外にも、そんな風に謝って、ペコリと俺にお辞儀をする…。
なんだ…あの時は友人と集まり、酔っぱらい過ぎて、…いたのか…?
岡田が話しに言った時も、結構でかい態度のままだったように記憶していた俺は、少し拍子抜けする。
結構…普通の…その辺の良い青年なのかもしれない…
「ああ…いえ、全然…大丈夫ですよ。じゃあ…すみません、ではまた…」
ドアの隙間から冷たい風が室内に入ってきたのと、これ以上話すのも気まずいと思った俺は、会話を半ば強制的に終了させる。
「はい…ではまた…あ!でも、一言だけ…!…」
「はい…??」
業者が、まだ話している最中の男の横をすり抜けながら、せっせと荷物を運び込んでいるのをぼうっと見つめながら、
男の言葉を待った…。
0
お気に入りに追加
66
あなたにおすすめの小説


塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。



鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる