17 / 189
若者たち
12
しおりを挟む
「…はい、わかりません… 俺、褒めただけなんで…」と、ぴろりん。
「…は…?」
「いや、だから…あちらに座って今もこちらを見ているあなたと飲んでいるあの男性…俺の、めちゃくちゃ好みっていうか、姿かたち、…もう全部、カッコいいなって…正直にそう思ったんで言っただけ…褒めただけですけど…何か?…」
「…おまっ…え、さ…ふざけてんの?…遠くから、新名さんのこと、おもむろに指差しやがって…失礼だとは思わないのか?人のこと、指さすなって親に習わなかったか…?しかもおまえら、うるさすぎ… 周りの迷惑、考えろ…会話、全部が丸聞こえだぞ…。」
「あ…指さしか…!それは確かに、良くなかったかもしれません、すみませんでした…声もデカかったですね…すみません。でも…名前、ニーナさんって言うんですね…よくお二人は、この店に来られるんですか…?」
「いや…そんな来ないけど… って言うか、…っ…何、ぬけぬけと、会話進めてんだ… とにかく、指さしとかして、ごちゃごちゃ遠くから人のこと見てんじゃない…、迷惑だ…これ以上やるなら、店側に苦情言うからな…」
「はい、…すみませんでした…でも、名前知ることが出来て良かった…!あの良かったら…一緒にどうですか…?」
は~~??? この流れで、誰がおまえなんかと一緒に飲むか…
冗談はよせ… 俺は会話を見守りながら内心で、吠えた…。
それは岡田も同じだったようで、「…冗談言うな… 俺らは大事な話があるんだ… とにかく、静かに飲め…」そう言って、岡田が席へ戻ってくる…。
不意に、ぴろりんと、目が合う…
奴が、俺にペコリとお辞儀をする…その視線に、ドキリとする…。
俺はすぐに顔を逸らす…なんか、礼を返す気にならなかった…。
「すみません…新名さん… んで、なんでしたっけ…話、聞かせてください」
岡田が席に戻ってくるなり、何事もなかったかのように、言葉を続ける…。
何だっけ…俺の悩み…
ああ…なんか、疲れた…
俺は脱力しながら、酎ハイのグラスに手を伸ばした…。
「…は…?」
「いや、だから…あちらに座って今もこちらを見ているあなたと飲んでいるあの男性…俺の、めちゃくちゃ好みっていうか、姿かたち、…もう全部、カッコいいなって…正直にそう思ったんで言っただけ…褒めただけですけど…何か?…」
「…おまっ…え、さ…ふざけてんの?…遠くから、新名さんのこと、おもむろに指差しやがって…失礼だとは思わないのか?人のこと、指さすなって親に習わなかったか…?しかもおまえら、うるさすぎ… 周りの迷惑、考えろ…会話、全部が丸聞こえだぞ…。」
「あ…指さしか…!それは確かに、良くなかったかもしれません、すみませんでした…声もデカかったですね…すみません。でも…名前、ニーナさんって言うんですね…よくお二人は、この店に来られるんですか…?」
「いや…そんな来ないけど… って言うか、…っ…何、ぬけぬけと、会話進めてんだ… とにかく、指さしとかして、ごちゃごちゃ遠くから人のこと見てんじゃない…、迷惑だ…これ以上やるなら、店側に苦情言うからな…」
「はい、…すみませんでした…でも、名前知ることが出来て良かった…!あの良かったら…一緒にどうですか…?」
は~~??? この流れで、誰がおまえなんかと一緒に飲むか…
冗談はよせ… 俺は会話を見守りながら内心で、吠えた…。
それは岡田も同じだったようで、「…冗談言うな… 俺らは大事な話があるんだ… とにかく、静かに飲め…」そう言って、岡田が席へ戻ってくる…。
不意に、ぴろりんと、目が合う…
奴が、俺にペコリとお辞儀をする…その視線に、ドキリとする…。
俺はすぐに顔を逸らす…なんか、礼を返す気にならなかった…。
「すみません…新名さん… んで、なんでしたっけ…話、聞かせてください」
岡田が席に戻ってくるなり、何事もなかったかのように、言葉を続ける…。
何だっけ…俺の悩み…
ああ…なんか、疲れた…
俺は脱力しながら、酎ハイのグラスに手を伸ばした…。
0
お気に入りに追加
67
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる