上 下
16 / 189
若者たち

11

しおりを挟む
「おい…君…」
岡田は足早に座敷の方へ向かい、その若者たちの中にいた金髪のチャラ男、仲間にぴろりんと呼ばれている男に向かって、声を掛ける。

「…はい…何か…?」
ぴろりんと言われるその美形の男は、悪気のない顔で岡田を見上げる。
周りにいた女子二人も、驚いた顔で岡田を見つめる。真面目な眼鏡くんも怯えたような顔で岡田を見上げている。

こちらからは岡田の背中しか見えないが…もしかしたら結構…怖い顔をして睨んでいるのかもしれない… 
そう思わせるほどに、ぴろりんを除く3名の表情が、強張っていた。

おいおい、岡田…俺なんかのために、普段、あまりし慣れないような怖い顔をしなくていいぞと…なんとなく、不安になる…。
それほどに岡田は、明るい性格で…普段、あまり怒ったりしない奴なのだ…。

俺も岡田の傍まで、行くか…?

いや、なんかそれも嫌だ… ふざけた発言をしたアイツ…ぴろりんに近付くこと自体、なんか嫌だ… なんとなく、癪に障る…
軽く、馬鹿にされた気分だ…
なんか、俺も男なのに… 年下の軽そうな男に…顔が好みだとか、言われて…
男として、下に見られたような…そんな、気分…。

「…何かって、なんだよ… 俺がここに来た意味、わかんねえ…?」

岡田のいつになく、低い声…。 

             ああ… 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

屈した少年は仲間の隣で絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

捜査員は柱の中央で絶頂を強制される

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

雄牛は淫らなミルクの放出をおねだりする

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

処理中です...