【BL・R18】俺とシテみたいって・・・何をですか？

叫び

う、わああああああ…っ！！

いや、だ… やめ… やめ、ろっ… あああ
助け…助けて…！！

…自分でも驚くほどの声で…俺は叫んだ、気がする…
怖くて…目も開けられない…
シュウが… 

シュウが俺を再び、組み敷いている…

体の上に、人一人分の重みを感じる…  

もう駄目だ…   深く、貫かれてしまう… 
嫌だと叫んでも…泣いても喚いてもコイツ…は…この残忍過ぎる、シュウという男は… 俺を… 骨までしゃぶり尽くす勢いで、無理矢理に貫き… 何度も、犯すだろう…  

　　　　　嫌だ… いや…

俺は…俺は、混乱した…   
あの雨の夜の恐怖と…体に深く、何度も刻まれた痛み… それが一気に… 心と…体に、蘇ってきて…

ああ…こんなに大声で叫ぶなんて…
今発した声は、ほぼ、奇声だ…
自分で、全くコントロールできなかった…  
やばい… 

圭一が…じきに…いや、もう数秒後に…この部屋のドアを蹴破り、勢いよく飛び込んで来るだろう… 
森林だって…何事かと飛び起きたかもしれない…

「… 先輩…！！先輩… っ…どう…どう、しました！？…  … 」

やっぱりだ…

圭一は、驚くほどにすぐに来た…来てくれた…

耳元に…  優しい…
優しい男の、低い声…ああ…
圭一だ…   圭一… 

「け… 圭一…  あ、りがと… 来て、くれて… 」

「え…あの、先輩…大丈夫ですか…？ … もしかして…怖い夢でも、見ちゃいましたか… 」

圭一が優しい目で俺を見つめた後… 優しく、ゆっくりとした手つきで、俺の頭を…撫でてくれる…

俺は、すっぽり…
圭一の胸の中にくるまれるように、抱き締められていた…。